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緩和ケアって…?

今朝、妻が退院以来の病院に行く。

無論、退院後の経過を診るのはもちろん、「緩和ケア」の予約も入っている。

ここで、「ん…??」と、疑問に思った読者諸兄もおられるかと思ったが…。

今、ここでいう「緩和ケア」っていうのは、

何も終末期の患者の苦痛を和らげるあの意味とは少し違う。

確かに私自身、先生からその話があった時、そういう意味なのかと

正直腹が立った。

「ちょ!まだそんな時期じゃなかろうよ!縁起でもない。」

と思いながら話を聞くと、

まず、そのような状態になって、身体が弱った時に言い渡されたらそちらの方が

むしろショックだろうと。そして「緩和ケア」と言うのは

何も終末期の患者さんだけが受けるものではないと。説明を受けた。

妻は現在そんな状態には至ってはいないが、長期の入院のため

心にはかなりのダメージを受け、自暴自棄になってるのは確か。

そんな妻が何より気にしてるのは、6歳の末っ子の将来。

未熟児で生まれ、小脳の発達が遅れて、同い年の子に比べ、

バランス感覚が悪く、語彙が少ない。

緩和ケアの先生に、末っ子のことを話したそうだ。

先生はまず、妻の退院後どうしているかを聞いてきた。

「横になって、休んでいます。」と、言う妻に、

「末っ子ちゃんのために出来ることを、まずするべきです。」、と

具体的には「ご飯を作ってあげる」毎日でなくても、

「これが、母親のご飯の味。」みたいに、

自分が、今、出来ることをやってあげなさい、と。

まったくそのとおりである。人は病気であろうが、健康であろうが、

死は必ずやってくる。その時を迎えて「何もしなかった。」と嘆いても

どうしようもない。

その話を聞いて、妻の心にも、響くものがあったのであろう。

「まず、出来ることをしてあげる。」、と言うこと。

妻も、これからの、「自分の生きる道」というものが、おぼろげながら

見えてきたのではないだろうか…。今日の彼女の表情からは

そんな決意のようなものを垣間見た気がした。

話は変わるが、私は今日付けで、勤務先の会社を退職した。

同僚の皆さんに丁寧に挨拶を交わし、オフィスを後にした。

明日から新しい職場で働く訳だが、それを祝福するかのような雨!!

それはないぜ~!(苦笑)


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今夜は「スーパームーン」

今日は、妻が病院から帰って来て3日目。昨夜は深夜目を覚ました際、

自宅二階の窓からちょうど南中した「中秋の名月」を観ることが出来、しばしその

美しさに、じっと見入っていた。

今夜は満月。「スーパームーン」である。それって何?

と、疑問の諸兄に少しご説明しよう。「スーパームーン」とは、

月が地球に最も接近した時の満月や新月のことをいう。

まぁ、新月を肉眼で確認することなど出来ないから、この場合は満月のことと

解釈して差し支えない。

皆さんご存知のように、月は、地球の周りを27日で一周する唯一の衛星。

人々は昔から、月の模様が織りなす幻想的な姿を

「餅をつくうさぎ」や「カニ」、「女性の横顔」、「吠えるライオン」などにたとえ、

眺めてきた。

但しその軌道は真円ではなく、わずかな楕円軌道を描いている。

月と地球の平均距離は、38万4400kmだが、

楕円軌道であるが故に、約35万7000kmから40万6000kmまで変化する

最も遠い地点を「遠点」、逆に最も近いを「近店」という。

近点の満月は、遠点の満月に比べ5万kmも地球に近づき、

大きさで14%、明るさで30%明るい!

美しい月の下で一杯…。な~んてこと期待して物干し台で粘っていたが、

23時現在、月は雲に隠れて、姿を見せてはくれない。

「くそ~。今日は美しい月をどうしても観たい。」しばらくの間物干し台にいる。

30分後、ついに諦めて床に就く。

「今日が駄目なら明日があるさ!」

そんな訳で、今日はお開き。明日に期待して寝ることとしよう。

布団に戻ると、妻は静かに寝息をたてていた。

隣の末っ子はと言うと、時間とともに、身体の向きが変って時計みたい(笑)。

可笑しかったが、妻の、「この子の成長を少しでも長く見守っていたい…。」

と語る横顔が寂しげであった。

彼女が翌日知ることになる驚愕の事実は、次回書くことにしよう。

おやすみなさい。


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妻の帰宅 その1

 昨日、ついにわが妻が自宅に帰還した。約2ヶ月ぶりに。

今朝、起き抜けに彼女に尋ねた「良く、眠れたかい?」、と聞くと、

「病院の時は、一時間ごとに起きてたけど、昨夜は一回しか起きんかった。」と言う。

「やっぱり、パパが隣に居るから安心出来たのかな?」、だって。

私、「まぁ~、可愛くなっちゃってもぉ~!」と思わずギュッ!

だがしかし、もっと喜んでいたのは、末っ子の悪さ坊主だった。

入院時に母親の右手に巻かれていた、名前の入った腕輪がなくなっていたから、

本当に帰ってきたのだと、分かったのだろう。ホントに嬉しそうだ。

末っ子、妻、そして私の3人で、朝食のテーブルを共にした。

私と末っ子がパンとスープ、

妻はお粥と温泉卵、煮魚だった。

退院時から、食事はお粥だったが、徐々に普通のご飯に移行していく予定。

入院中は、点滴がメインで、ご飯は最後の方だけだったので、

胃が小さくなってしまったのであろう。

以前の1/5ぐらいしか食べてない。「今以上に痩せちゃうだろうが!」

まぁ、無理をさせてもいけないから、マイペースでやってもらおう。

朝食が終わり、今日は土曜日なのだが私は出勤。家を出る。

この職場で仕事するのも、今日を含めて4日。後任者への引き継ぎも終盤に来たが、

そんな時に限って、次々にイレギュラーな仕事が入る。

「最後くらい平和に終わらしてくれよ…。」と、ボヤきつつ、夕方業務終了。

子供たちの晩御飯の材料と私の今夜のアルコール飲料を帰りしな調達する。

終ったころ、妻からの電話。「遅いよ、早く帰ってきてっていったやろ!」と怒る。

私、「遊びに行ってるんじゃないのだから、そんな早くってかえれんよ。」

妻、「じゃぁ、帰ってこなくていい!」……。恐れ入った!入院期間はとってもしおらしく

なっていた彼女、退院してきたとたん、クソ嫁の言葉遣いに戻ったか!?

いやいや!ここで私が応酬したなら、以前と同じパターンに逆戻りである。

それは私も望んでいない。

帰宅後、話し合う。私、「ゴメン。なかなかすぐには帰れなくって…。」

妻、「早く帰って着てって言ったのに、何ですぐ帰ってきてくれんの?」とまだご立腹。

言いたかないけど私、「今日休みなのに出勤になったのは、先週病院から君が、呼び出して、

半休にしたために、今日その補てんをするためだったのだよ。分かってる?」、と言うと、

「…分かってる、悪いと思ってる…。帰って来んでいいとか思ってないよ。」と言ってくれた。

思わずギュッ!

明日は、日曜日だが、来月からの職場に顔をだし、仕事を助走程度にしてくる予定。

妻は「結局日曜日も休みじゃ無いやん。」と不満タラタラ。

しかし私は退職数日前の職場でどっと疲れて、ばたっと寝てしまったのであった。

ゴメン!「それじゃ、また明日!」


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明日、退院できるよ。

 22日午前中から、23日夕方まで、妻が外泊許可で、自宅で過ごした。

ちょっと前まで外出許可ってことで、土日の昼~夕食前まで帰宅していたが、

24日、勤務先の業務を終え、妻の病院に到着して数十分後。

主治医の先生が病室にやってくる。妻曰く「血液検査の結果が良ければ退院できそう…。」

と、聞いた直後、先生から「結果は異常なかったよ。どうする?」と聞くので。

間髪を入れず妻が

「帰りたいです~!」と言った。

先生「じゃあ、明日退院と言うことでね!」と言い、妻が診断書の依頼をしていた。

勤務先に休業延長の理由が必要であったからだ。

「なんにしても、良かったね。」2か月間の苦難を耐え抜いた妻に対し

心からの賞賛を送った。(本当によく耐えた…。)

本人にしてみれば、一刻も早く、病院から出たいと思っていたところ、

ようやく運命の女神が彼女に微笑み出したって感じた。

自宅で外泊して戻った病室には一緒にいた患者さんはすでに退院していた。

病室には彼女一人。私は面白半分に「四人部屋を一人で独占できていいね~。」

と冗談を言うと、「嫌って!人の気配がしないのも不安よ~。」と言っていた。

私個人の見解を言えば、病室は新しく、間接照明とかあり、ルーミーな雰囲気。

居住性はかなりよさそうなのだが…。彼女は「早く帰りたい。」と訴える。

私、「まぁそう言わんと!明日は帰れるんだから。」と、ギュッとした。

だが、明日の退院の時間は午前11時。私は明日は通常の勤務で迎えに来れない。

そこで、彼女の父、義父に[電話]して、彼女の迎えをお願いする。

そのあと、病室を後にし、帰宅。

明日は末っ子の保育園の遠足で、お弁当を作らなければならない。

帰ってから、末っ子に「明日のお弁当、何がいい?」と、聞くと、

「玉子焼き、から揚げ、おにぎり~。」

と言った。お弁当三種の神器!私、「よしきた!」

普段は保育園嫌いな末っ子も、遠足などのイベントだけは、張り切っている。

現金な奴!と思いながら、なんとも微笑ましい。

本当なら、末っ子にしても、母親が作るお弁当が食べたいのだと思う。

それが今はかなわぬこととは、本人も幼いながら、分かっているのだろう。

「とびっきり美味いの作ってやるからな!」と、リュックサックに

荷物を詰めながら、言ってる私であった。

「明日、遠足から帰ったら、母ちゃん帰って来とるけんね。」と末っ子に告げた。

末っ子の笑顔が、なんとも生き生きと輝いていたように思えた…。

私はさっきまで、一緒にいた妻に一人語りかけていた。

「この子のために少しでも長く生きてほしい。この子の笑顔を涙で曇らせるなよ!」

澄んだ秋の夜空に浮かぶ上弦の月を眺めながら思った。

もうすぐ、「中秋の名月」を見ながら乾杯できるな…。(また酒かよ…。)


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2ヶ月ぶりの帰宅!

 今は、朝の6時。昨日妻の病院から外泊OKの知らせを受けた。

実に、二ヶ月弱ぶりの帰宅が出来ることになった。

7月に肝臓(転移巣)の手術を受け下旬に退院。

8月になってすぐ、身体の不調を訴え、外来受診して、そのまま緊急入院&手術!

ってことになってしまったのだ。7月の手術後、卵巣が急激に腫れ上がり、腎臓から

膀胱に尿を伝える尿管を圧迫して、「おしっこが出ん!」 「足がむくんで痛い。」

などの症状が出てきたので、

私も「わ~!これは何かあるばい。」などと思っていたが、

泌尿器科の先生の話しで、「急性腎後性腎不全」という病名だそう。

聞いたこともない病名に私もたじろいだが、そのまま放置していたら、

尿毒症などを引き起こし、

生命を落とすこともあるそうな…。

…そんな危機的状況を乗り越え、今日は晴れて外泊OK!

午前9:30 私、病院到着。妻、着替えて準備完了。

回診時の先生が、「ご飯は、おかゆだからね。無理と思うものにトライしないようにね。」

と釘を刺す。「分かってるって…。」

帰りの道すがら、妻の食事を調達するため、コンビニに。

お粥に、お魚、梅干し、味噌汁、お肉はダメ…。などと言いながら買って、

自宅に到着。土日、昼~夕方戻る外出と違い、今日は自宅で

寝ることが出来ると妻、笑顔。

お昼の食事、久しぶりにテーブルを挟んでご飯を食べる。

妻のご飯、お粥と、煮魚、お味噌汁。「わっ、少なっ!」

無茶して病院逆戻りはさすがに彼女もゴメンだから、ストイックだ。

昼下がりのひと時、子供たちとTV観ながらお喋りしている。

外泊を、満喫しているようだね。穏やかな雰囲気の中、妻が2階に上がるといったので、

私はギョッとした。洗濯物が部屋中に散らばっていたからだ。

「…この惨状を見た妻は、金切り声を上げそうだ!」

案の定、彼女は散乱した洗濯物を畳みだした。「ちょ~!君っ!病人はせんでいいから!」

と訴えるも、「誰もやらんやん!」と、怒り出す。

でも2ヶ月弱君が手を下さずとも、やってたんだから!君は養生のために

帰ってきたのだよ。身体を大事にしたまえよ。

妻は本当に自分で自分を虐めるのが好きな人なのだな~。と思った。

そうやって自分がコワレてしまい、家族が自責の念に駆られればいいと

思っているのだろうが、私以外の家族、特に子供たちにはまるで効果はない。

ひょっとしてこれ、いじめを苦に自殺を図る虐められっ子のような心境?

自分が自殺することによって、いじめっ子たちに抗議するような…。

遠回しな脅迫?「わ~。通じないよ!」今時!!

私は彼女の夫という立場上、少しは何とかせねばと思うが、子供たちは

「友達と映画観に行く」(次男)、「あ~俺友達とこ勉強会行く」(長男)なんてこと言って、

スルーしてしまうし。

夕方以降、彼女は早めに布団に入って休んでいる。

心なしか、彼女の寝顔が病院の時に比べ柔らかくなったようだ。

「せっかく家帰ったんだから、ゆっくり養生しろよな…。」思わずため息が出た。

彼女は明日の夕方まで自宅で過ごす。

心の洗濯を思う存分してくれよ、と思った…。


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外泊許可下りた~!

 昨日の、病院の外出許可から帰った妻は、終始横腹の痛みを訴えていた。

先週から1週間弱、お通じがないらしい。

「それって、看護師さんに言わないと…。」と、私が言うと。

妻、「隊員が伸びるけん言わんで!」と言う。

私、「阿呆なこつ言わんばい!帰って具合悪なったら病院に逆戻りやろ!」

と、諭す。

病室に戻って、痛みどめの点滴を入れてもらい、ようやく落ち着きを取り戻す。

今日は私がお昼過ぎまで仕事があり、病院についたのは、午後三時だった。

業務中、私の携帯にLINE入ってて、外泊できるとのこと。

おめでとう、グラデーション!

(間違い、突っ込んでくださいね。)

と、思わず返信した。

病室に着くと、しばらくして彼女の大学時代の友人がお見舞いに来てくれていた。

妻も、さすがに弱った姿を見せられないと思ったのでしょう。

気丈にも元気に振舞っておりました。

友人「ずっと一緒にいてくれて、いい旦那さんよね~。」と言ってくれ、

何か照れ臭かったが、悪い気はしない。

さらに良いことに、彼女の顔色が非常に良くなっていた。

昨日までは、何かどす黒かった顔が、とってもいい顔になっていた。

先にも書いたが、弱体化した自分の姿を見せたくないといってたし、

そんなモチベーションもどうかとは思うが、まぁ結果オーライだと思う。

今日彼女は処置があるために、外出は出来なかったが、

明日は、外泊が出来ることになったので、私はいつもより早く

帰れることになった。明日は9時に来ると伝えて病院を後にする。

昨日も書いたが、妻が何でも悪い方に悪い方に考えてしまうクセが

気になって仕方がない。本当は転地療法でもしてあげたいところなのだが、

車で出かけようにも身体にショックを与えられないので

何もできずにいる。

明日は自宅で久しぶりに寝泊りをすることになる。

少し心配ではあるが、妻の早期の治癒に一役買うことが出来ればよいのだが…。


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心の健康

 今日は日曜日。朝起きたら妻からLINEが入っている。

何かと思えば、昨夜から良く眠れず、ようやく明け方に眠れると思ったら、

、「朝からおばさん達が窓際で喋って眠れん!」

同じ病室の入院患者さん達が妻のベッドの足元のある窓際にきて喋っているそう。

「癌のステージⅣとか、どんこんされん(どうしよもない)。」とか聞こえてくるそう。

それを聞いた妻、「無神経なハナシばかりして。」 「どうにかなる。」 「酷い。」

「人の気も知らんで!」 「軽々しく話さんでほしい。」など。

まず、事情を看護師さんに話し、同室の患者さんに伝えてもらうか、部屋変えてもらうか

してもらわねばなるまい。私は予定より早く病院に到着。妻と対面。

昨日から食事が五分粥になってて、腹腔に通して漏れた消化液を外に出す管も外され

点滴も外れていた。

食事は、半量ほど食べるのだが、胃腸がまだ本調子では

ないのであろう。腹痛や発熱があったりして、気分がすぐれない。

だが、体調不良の最大の原因は、彼女の心がかなり弱っている点なのだ。

病状は術後1ヶ月はほとんど進展がなく、小康状態。再開できた食事が中止されたり、

検査も一週間、また一週間と延ばしに延ばされて、精神的にかなり参っている彼女は、

何でも悪い方にばかり考えるようになってしまい。感情を凍結させてしまっているよう。

私から見れば、ここ1週間は何歩も先に進んだといえるが、

退院の2文字が目前に見えているというのに、「何も喜べん…。」、と暗い顔。

重症だ!

いいことなのに喜べないのだから。

病人である彼女に限らず、ストレスの多い現代人も、辛いことが続くと、

自分の感情にフタをしてしまう人も多いのでしょう。でも自分の感情にフタをして、

辛いことが和らいだとしても、楽しさとか喜びも感じられなくなってしまう。

そうなってしまっては、何のために生きているのか分からなくなってしまうではないか。

皆さんは、人って、何のために生きているって思いますか?

「人生はガマンだ!」とか「修行だ」とかいろいろ意見があるかと思いますが、

もしかしたら妻もそんなクチじゃないのかと思われるフシがありますね。

思い出してみれば、彼女が私を責める時のセリフが、

「何で、手抜きばっかりしたがると?」とか「何で楽ばかりしようとすると?」など

とにかく、自分も他人にもラクをしようとするのが許せない、というかそれで体調を崩すことが多い。

要するに、完全主義と全力主義。自分が頑張らないと、だれもやらない…。

私はといえば、「7割方出来れば上出来!もともと完璧なんてあり得ん!」それで片づけてしまう。

妻や子供が病気になるのに私は毎晩アルコールの大量摂取(私の元気の源!)により、

風邪ひとつ引かないで、申し訳ない位(苦笑)。

冗談はさておき、お酒はともかく私が何より重視しているのは

「心の健康」である。

普通に生活を送っていれば、当たり前だが、楽しいことばかりではなく、

気に入らないこと、不愉快なことに何度も遭遇する。そんな時、ストレスを溜め込む人と、

上手にスルーしてしまえる人とが運命の分かれ道だ。

心と身体は一体だから、心が病めば当然身体も病むことになる。ならば、

心をいつもクリアーにしていれば、身体の健康も保てるのではないかと考える。

夕方、妻を病院に送っていく。上手くいけば週末には退院できるかも。

だが、彼女はまったく喜んでいない。どうにかして彼女のネガティブなマインドを、

ポジティブに書き換えることが

出来ないものかと切に思っている。


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あたし、居ないかもよ

 今日は朝の妻のLINEにまた慄然とした。

「帰りたい。」 「もう病院に居たくない。」 「迎えに来て。」 「会社休んでずっとそばにいて。」

「一人はいや。」 「なんとか言ってよ。」、と立て続けに

私、「君は一人じゃないよ、あたくしがいつもそばにいる。」というと、

「じゃ来て。」 「ホラ!うそばっかり。」 

私、「心はいつも君の傍にいる。」

「そんなこと言ってるんじゃない、バカ!」

私、「あたくしとて、ずっと君を抱きしめていたい。休んで来るから!」

「うそつき。」 「もうイヤだ。」 「イヤ。」 「いや。」 「帰りたい。」 「迎えに来て。」

「早く。」 「来てよ。」 「パパ。」 「早く。」 「待ってるけん、早く来てよ。」 「ここに居たくない。」

「早く来て。」 「すぐ。」 「無視せんでよ。」 「来ると、来ないと?」 「返事してよ。」 「パパ。」

「昼来ても、あたし居ないかもよ。」

矢継ぎ早のLINEのメッセージにたまらず、業務引継ぎ中の同僚に電話。

直属の上司にも事情を話し、お昼に出社することに

病院に向かう。朝の七時台である。病室に着くと、驚く妻の顔。

「休んだと?仕事は?」意外な顔をする妻。

「当たり前やろ、君が最優先だからね。」

癌と言う病気は、否が応でも死を意識せざるを得ない。

彼女といつまで一緒に居られるのか。それは誰にも分からない。

5年生存率なんて言葉もあるが、まぁそんなのはアテにならない。

それより早く死ぬ人もいれば、5年が過ぎてもピンシャンしてる人もいるからね。

ただ、その時が来て、「もっと話がしたかった。」 「もっとしっかり抱きしめていたかった。」

などと、後悔の念に苛まれるのだけは、死んでも嫌だと思っている。

思い起こせばおばあちゃん子の私は、18年前、共稼ぎの両親に代わり私を育ててくれた

大好きな祖母が仕事に打ち込んでいる最中に

亡くなったと報せを受けたのが強烈なトラウマとなっていて、

「もう二度と愛する人の死に目に遭えないなど、まっぴらゴメンだ!」と思っている。

そのために仕事を放りだすなど、人に迷惑をかけることに躊躇しない人になった。

話をもとに戻そう。

妻の容体は徐々に良くなりつつあり、食事も三分粥を食べられるようになった。

しかし入院が長引いているため、彼女は精神面の方が

ダメージを受けている。

長い長いトンネルに入って、出口の光が見えてこない不安な状態

とでも表現したらよいのだろうか?

人間って、放っておくと、悪いことばかり考えてしまうもので、

御多分に漏れず妻も、「いいことなんて何もない。」とか

「この状況が死ぬまで続く!」なんて言っているが、そんなことは絶対にない!

幸福な人がいつまでも幸福でいられないのと同じように、

不幸な人も、いつまでも不幸ではいることなどないからだ。

そしてお昼、迎えに来てくれた同僚と仕事に戻り、業務終了後、妻の病院に送ってくれた。(謝謝)

妻は朝とは打って変わって、落ち着いた状態だった。

面会終了時間に、妻にハグ&チューをして帰宅する。

妻の職場の同僚は「ラブラブよね~。」と冷やかすが、

ひとつ言えることは、癌と言う病気が私たち夫婦をラブラブにしてくれたといっても過言ではない。

運命の女神が私たちの前途を祝福してくれることを祈る


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ゴネ徳の勝利

今日は朝から、妻のLINEで、かなり不穏な状況であることが察せられた。

「今日仕事休んで、ずっと一緒にいて!」と言う。

「ちょ、おま…!あたくしは業務の引き継ぎを後任者にせねばイカン

ちゅ~のに。」
「嫌だ、嫌だ、パパがいい!」と拒否の返信。これが、

普通の状態の夫婦であるなら、
こんなことを言われたら、

「男冥利に尽きるね。」ってことになるんでしょうけど、
何分、癌で

闘病生活を送る妻のセリフですからね。
今日は、彼女の父親が

「俺が行ってやるから!お前は仕事行ってこい。」といってくれた。

私は職場で、今月末で退職する意思を伝えているので、後任者に

全力で引き継ぎをしなくてはならない。幸い後任のスタッフは気心の

知れた
逸材のスタッフ。「神に感謝せねばなるまい。」と言うほど

秀逸な人材だった。
若いのに、営業慣れしていて客あしらいが上手い

お客様に好印象を持たれる人物だ。



今よりもう少し稼ぎたい方はコチラ

「絶対俺なんかより、お客様に人気が出るな!」と確信が持てた。 

「よし!全力で引き継ぎやるぞ!」と意気込んで臨む。

一日がとても充実したものだった。

今日のお昼、妻からのLINEが笑った!

「ゴネた結果。」というコメントに加え、ご飯の写真が…。

ご飯がOKになったのだ。「やったね!ゴネ徳!」

主治医のコメントは「来週月曜日にするつもりだった。」とのこと。

「だったら、勿体つけたことを言うなよな…。」と思った。

だが、何にしてもよかった。ご飯が食べられないなんて、本人も

あたくしも予想だにしていなかったのだから…。



1食10品目以上のバランスに配慮したお食事

「ハラが痛い。」

ベッドに横たわる妻の姿。1か月ぶりに食事をしたため、胃腸が動き出し、

痛み出したものと思われる。いいことばかりでは無いとはいえ、一歩先に

進んだとはいえるね。
私は「君、人生はいいことばかりないのと同じように、

悪いことも永遠に続く訳ではない!

こんな忌々しい状況もいつかは終わるよ。」と励ました。

ゴネ徳とはいえ、今日彼女は、自分の手で運命を切り開いたのだ。

ココは大いに賞賛したい。

ふと、時計に目をやると、19時を回っていた。妻が名残惜しそうに「帰る?」

というので
「うん、また明日、なるだけ早く来るからね。」といい、帰宅する。

子供たち、少しはご飯自分たちで作ったよ!なんてことを言ってほしい

ものだが、帰宅しても、「食べてないよ。」と言う返事。

「母ちゃんがこういう状態なんだから、少しは自分でできることはしておくれ!」

と言うが、
まったく効き目なしである。食事つくりなんて面倒なことするくらい

なら、
腹ペコのままで構わないというわけである(苦笑)。


【家事代行プライムアウトレット】

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栄養剤

お昼仕事中、病院の妻からLINEが入った。

今日から3日間栄養剤を飲むのだという。点滴と違い。口から飲む栄養飲料

だそうだ。
これで3日間異常がなければ、食事がOKになる見込み。そうなって

くれれば嬉しいのだが

夕方は、一刻も早く来てほしいという彼女の希望に沿うよう末っ子のお迎えを

義父に頼み、
勤務時間終了とともに退社し、病院に直行する。

「来るとき氷かってきて。」
LINEに入ってたので、病院内のコンビニにて、

氷を調達。意気揚々と病室に着くと「ナニ、それ?」と妻。

「だって、氷買ってきてって書いてたやん!」  「水!」 ??あわてて
LINE

確認。
 「水」であった。「よう見てきて!」と怒られる。最近目がかすんで

水と氷、点があるかないか
一個の差だけだ(苦笑)。


水道水から簡単に浄水!シリカ水が作れます【高機能浄水器Welvina】


1日目の栄養剤はどうだったかと聞くと、

「まずかった~」

とのこと。
「まぁしかし、液体とはいえ栄養素の経口摂取が出来るってことは、

一歩先へ進んだってことだから、喜ぶべきなんじゃないかい?」と私が言うと、

「早く家に帰りたい。」とクラい顔。やはり人間放っておけば、悪いことばかり

考えてしまうものであるが…。「とにかく希望を捨てずにやっていこう」

と言うのが精いっぱいであった。元来私は人と話すのがどちらかというと嫌い。

それはたとえ妻であっても同じこと。

だがしかし、なんとか妻に希望を持たせるようなことを言ってあげなければ!

と、思い立ち、「一歩先へ進んだのだから、二歩目はもっと楽!」と、

励まして、帰ることにする。ハグするとき、ちょい太目な彼女が以前に比べ、

身体が一回り小さくなっているのが感じられ、目頭が熱くなってきた。

神様に切に願う!「私はまだ、心の準備が出来ていない。私は妻を愛している

。子供もまだ幼い、神様、妻をどうかもう少し彼女をこの世に生かしていては

くれまいか?」
と。

心でそう思いつつも、気が付けば19時。面会の時間を過ぎてしまった。

「じゃあ君、しっかりね!」と言い

帰宅した。




ファイナンシャルアカデミーの
「定年後設計スクール体験学習会」


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