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11月第三木曜日のイベント

今日は30日。もうあさってには11月になる。

11月と言えば、ある、特定の人々にとってはとても楽しみな月である。

そう!もうお察しの通り、

ワイン愛好家の皆様方には、

っても楽しみな、「ボージョレ・ヌーヴォー」解禁の日。

今月の第3木曜日は19日。

今からその日を指折り数えて待ち焦がれている方も、

すでに購入の予約をされていらっしゃる方も

きっと多いのではないだろうか?

実は、私もその日を楽しみにしている一人である。

毎年この時期になると、「今年のヌーヴォーの出来はどうか?」とか、

「どんなテイストで、どんなオードブルとの相性が良いか?」

などと期待に胸膨らませで過ごしている。

しかし、普段ワインを口にしない方々にとっても、

「ボージョレ・ヌーヴォー」は特別な存在のように感じるのは

決して私だけではないように思う。

私個人…と言うか多くのワイン通と呼ばれる方々のすべてが

「ボージョレ・ヌーヴォー」を美味いと思っているかどうかと言うと、

必ずしもそういうワケではない

ワインと長く親しんでいる方や、濃厚なブドウの果実味を楽しみたい

と、仰る方にとっては、ヌーヴォーは「物足りない…。」と言う諸兄は多い。

その方々にとって、「ほかに魅力的な赤ワインは沢山あるのに、

何でヌーヴォーのことばっかり熱くなって騒ぎ立てるの?」

と、興味を示さず静観しているワイン通の方もおられる。

ワインに二十数年親しんできた私も、

その「ワイン通」と呼ばれる方々の気持ちも、分からないではない。

と言うのも価格的にヌーヴォーと同じ価格帯(¥2,500程度で)の

赤、白のワインを探せば(私の好みですが、参考までに)

赤ワインなら、キャンティ・クラッシコリゼルヴァ(イタリア)

カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノダブロッツォ(イタリア)

(どちらも赤ワインならではの濃厚な果実味が堪能できる。)

白ワインなら、シャブリ・プルミエ・クリュ(フランス)

ピュリーニ・モンラッシェ(フランス)

(同じシャルドネ種から作られるが、キレのあるシャブリと

ふくらみのあるモンラッシェ、どちらも魅力的な白ワイン)

などの他にも、

ワイン通の方々を納得させられるボトルの数々を容易に見つけられるから。

でも、そこはそれ!年に一度のお祭り騒ぎみたいなものと

思って、大目に見て頂きたいなと思っている。

最後にワイン通の方々に私からのお願いですが、

ヌーヴォーについての異論は様々有ろうかと思いますが、

これも、日本に定着した一つの文化。

嘲笑や叱責ではなく、あなた方のワインに対する深い造詣を

ご披露頂き、ヌーヴォーに合うマリアージュなどを

ご教授頂きたいと考えておりますので、

コメントよろしくお願いいたします。

ワイン、ヌーヴォーに関しては、解禁日間近にまた

書かせて頂きたいと思っています。


尿管ステントの交換&うどんのこだわり

今日は妻の病院の日。前日から告げられていたので、

末っ子の保育園送迎の後、送っていくことにする。

末っ子は母親が病院に行くと知って、

保育園に行くのを嫌がっていた。7月に外来で病院に掛かって

そのまま入院となってしまって、約2ヶ月母親のいない生活を

余儀なくされていて、おまけにその病院が自分が扁桃腺の手術を

受けて痛い思いをして入院した病院だから、近づきたくもない!

会いたくても、その場所に行きたくはない状態。

そんな事から母親が病院に掛かると言うと、すごく嫌がる。

保育園に到着して、末っ子の言う言葉が

「母ちゃん入院にならんよね?」と、心配そうな雰囲気。

内心私もそんな心配が頭をよぎったけれど、

末っ子を不安にするようなことをいうワケにはいかない。

 

病院が近づいて来ると、だんだん妻が憂鬱な顔になってくる。

無理からぬことだが、今日は7月の手術前に入れていた

尿管ステントの交換をするため。(すごく痛いのだそう)

「あんたはいいよね、人ごとだから。」

と、また毒づいてくる。

ムカッとしながらも、答えの出しようがない。

MRIを撮ったあとに、交換を実施する。一緒に待っていても

良いのだが、妻曰く、

「ど~せ待合室の椅子でイビキかいて寝ているぐらいだから、

帰っていて良いと。」言われたので、

「終了したら電話してね。」と言って、自宅に戻り待機。

朝、眠い時に起こされたので、しばし休憩する。

お昼前、携帯の着信がある。「終わったよ~。」

その電話の直後、病院に向かう。出入り口付近にいたので

即、回収。帰りしな、お昼近かったので、「なんか食べていく?」

と、聞くと、〇ェストのうどんを食べたいらしい。

まぁここは本人の意思を尊重し、行くことにする。

何しろ腸壁に穴が開いていて、入院中は点滴生活を強いられ、

ご飯もロクに食べられなかったのだから、ぜひともその憂さを

晴らしたかったのだろうね。(〇亀製麺は、こないだ行っている。)

店に着いてからの彼女、メニューはちくわの磯部揚げうどん。

「ちく磯」は2本あって、1本目そのままカリッとした食感を楽しみ、

もう1本はうどんに入れてダシを沁み込ませて味わう

と言う算段だ。因みにこの食べ方は、妻の愛聴している

FM福岡モーニングジャムAM7301100

のパーソナリティー、こはまもとこさん、こだわりの食し方。

それを覚えているかは定かではないが、その通りの食し方を

していた。私は肉+ごぼう天うどんにねぎ&天かすたっぷり。

その上に一味唐辛子を鬼のように掛けて食べる。

これで、彼女のストレスが少しでも軽減されればと思っている。


他人との比較で自分の存在価値を測るな!

 昨日は、妻の大学時代の友人が会いに来てくれて、

妻も心なしか、気持ちが安らいでいるような気がする。

会う約束の日、あわや体調を崩しかけた彼女。

実のところ、体調がよくなければ会うことすら出来なかったかも

知れないのだからね。

友人さんとの話で、旦那さんに髪の毛があるとかないとか…。

五十路にもなると、顕著に表れる男の髪の毛。

そういえば昨年夏、中学校の同窓会があり、卒業後35年ぶりに

同級生と対面する。その人の近況もさることながら、驚くことひとしきり。

かつての友人のアタマが何とも涼しげになっているではないか!

おまけに中学卒業から35年後を待たずして、約200名の卒業生のうち

一割弱の18名がすでに、この世から「卒業」していた!

(原因は、病死もあれば事故死もね。)

ま~たまた話が逸れてしまって申し訳ない。

あたくしが今言いたいのは、「他人との比較で自分の存在価値を測るな!」

と、いう事なのだ。

妻は妻で、「ストーマの交換とか手伝う旦那はあまりおらんかもね?」

な~んて自慢げにしているが、別に私は夫だし彼女だって、

何も好き好んでストーマ保有者になったワケではない。

当初はかなり受け入れがたい現実であろうことは、

鈍感な私ですら理解はできる。なので特に嫌がっているわけではない。

彼女の夫として、最後までサポートしていかねばならない、

と考えているだけ。

元来私は、人と自分の境遇を比較して自分が劣っているとか、

あるいは勝っているなどと、比較をして一喜一憂するような、

下世話な話をするのはあんまり好きではない。

何故って、人にはそれぞれいいところ、悪いところがあり、

一人一人に「その人しか出来ないこと」と言うのが必ず存在すると

思っているからである。

どんな人にも、その人ならではの「持ち味」、というものがあるはず。

例えば、普段口籠って、思っていることの半分も言えないような人が、

映画の話題になったとたん、饒舌になったり、人があんまり知らないような

ことに、すごく詳しかったりするから人って面白いね。

全然、そういう事は気にしなくていいような気がするのだが…。

と言うのも、TVや雑誌に取材されるようなカリスマ社長と呼ばれる人物が

実は中学、高校を通して不登校だった。なんて言う人は多い。

何が彼らをそうさせたか、と言う議論はともかく、

そういった不遇の時代を過ごしてきた人が、のちに大きな成功を収める

という事なのだろうか。

友人さんは今の妻の心に親身に寄り添ってくれて、

私としては、この友情こそ彼女の財産であると確信している。

ずっと大切にしていってもらいたい。


末っ子は高所恐怖症?

 今日、私は早朝から、末っ子のお弁当作りをしていた。

ついでに高1の長男のお弁当もリクエスト受けて作る。

例によって、お弁当三種の神器、「から揚げ、卵焼き、おにぎり」をそろえて

弁当箱に詰めて、準備OK

作り終わると、8時前。急いで荷物の準備をし、集合時間に

間に合うよう出発。保育園から徒歩でバスまで移動する途中、

やたらハイテンションでキャーキャー騒ぎまくる末っ子。

本当は母親と一緒に行きたかったのだろうが、

病人の妻を一緒に出すわけにもいかず、私が参加。

今日の行き先は、武雄市にある佐賀県宇宙科学館。

天気が悪いという事が予想されたため、

吉野ヶ里歴史公園から変更になったそう。

久留米ICから高速にのり、武雄に向かう。

 

道中睡眠をとっていない私はかなり眠たかったのだが…。

約一時間後、科学館到着。想定外の雨だったので、入り口までダッシュ。

その後は1F、2F、3Fへと昇っていくわけなのだが、ウチの末っ子、

Fで長時間遊んでいて、かなりの時間を費やして、

いざ3Fに行こうとすると、階段でなぜか足がすくんで歩けない。

「どげんしたとの!行こい!」、と言うと

「いや、怖い!」、なんて言っている。

「え“~なんで?」と思っていると、この建物の造りが、吹き抜けを

多用した造りになっていて、上に上がると下層のフロアが丸見えなので

怖いと思ったのだろう。なんとなく分かる気もするが、別に落ちるわけでも

ないので「ホラ、上がらんの!」、と言って促すのだが

足がすくんで動けない。どうもこれは高所恐怖症のようだ。

私などは、中学時代、2Fからスタントマンみたいに飛び降りてみたり、

Fの窓枠にぶら下がって女子からキャーキャー言われていたが、

落下などすることなく、事なきを得た。

担任からは危険な行為で相当注意を受けたのだが。

クラスでも影響力の小さい私が、こんな阿呆な行為をやるなんて、

容認するにはまだ時間が掛かっていたのかもね。

キャーキャー言われていたのは、

別に私がイケメンなのでない、ビックリしてのキャーキャー言ってただけだったが…。

(この点については私、小学5年生で彼女がいて、

小6の時にスケート場で中学性の女の子から逆ナンパされて一緒に滑る

…が、彼女もスケート好きだしもしここでガチあったりしたら修羅場だ~!)

なんて考えていた経験とかあるから、

自惚れながらあたくしイケメンなのかね?とも思ったものだが…。

それはどうやら私の単なる思い違いであっただろうと思う(笑)。


持つべきものは良き友達

 日曜日のお昼。今日は妻の大学時代の友人が会いに来てくれる

ことになっている。数日前、私の携帯にLINEが入って、

土日、都合どうですか?と尋ねられたので、妻は現在何かしている

わけではないので、「大丈夫です、よろしくお願いします。」と返事をし、

妻の指定した待ち合わせの場所のファミレスを、

マップの位置情報を送信しておいた。

お昼過ぎの待ち合わせなので、午前中多少時間があったので、

部屋を片付けたいというので、なぜそんなに体の不調を押して

やろうとするのかと訊くと、

「私がいなくなる前に、ある程度片付けておきたいから。」

「ちょ~!なにそんな気の早いことば言いよると!」

なぜ、妻がそこまで片づけをやりたがるのか…。それは私が、

整理整頓がまったくと言っていいほど出来ない人だからである。

もしも自分が亡きあとに、残された私がとても片付けることなど

出来はしないだろうと心配してのことだったが、でもそれって

彼女がいなくなった後のことだから、何もそこまで考慮を払う必要も

ないかと思うのだが…。

家に戻り不要になった家電などを

処分してきた。その後どうも具合悪そうにしていたので、

中断して、家で休むように勧める。友人と会う時分に気分悪くなっては

マズいだろうから…。ホントに会うことができない状況になりそうな感じ。

とにかく横になって休んでもらう。

一時間ほど休んだ後、準備を整えて待ち合わせのファミレスへと向かう。

?

五分前に到着。ほどなくして妻の友人がご主人に送られて参上。

福岡からわざわざご足労頂いた手前、送って来ていただいた

ご主人にもお礼を申し上げた。

とてもご理解のあるご主人様で、さすがの図々しい私も恐縮した次第。

そして、妻と友人さんを車から下した私とご主人は、退場。

二人は二十数年前の花の女子大生時代にタイムスリップする…。

楽しい話で盛り上がっていることだろうね…。

こちらでは末っ子が、「おれも〇ストでなんか食べる~。」などと言い、

泣き叫んで大変であった。そして末っ子を連れ帰りながら、

「お買い物行くよ。」、と言い晩御飯のおかずを調達に向かう。

お店に着いてもなおも、ギャーギャーと喚いている。

それでも何とか店内で買い物をするものの、まだ大騒ぎ。

ついにお菓子コーナーの、仮面ライダーゴーストのグッズをカートに入れる。

そこで溜飲を下げた末っ子。(笑)

…それから数時間後、妻からの[電話]「そろそろ、来る準備して。」とのこと。

準備を整えて、送ったファミレスの駐車場に到着。

妻と友人さんが現れ、ほどなく友人さんのご主人も到着。

帰り際に改めてお礼を言って帰った。

妻にひと時の安らぎを与えてくれた友人さんと、ご主人。

ホントにありがとうございました。


フコイダン、試してみる? その2

 今日のお昼過ぎ、義父の要請で、フコイダンの販売代理店の

会社社長が我が家に来訪した。フコイダンの効能に懐疑的な妻も

義父の説得によりしぶしぶ参加することと相成った。

簡単な自己紹介の後、本題に入る。社長の訪問に先立って、

義父が社長の会社に来店し、フコイダン購入の話をした際、

社長が「その前に一度ご本人様とお会いしてお話をしたい。」

とのことで、我が家に来訪と相成りました。

その際に、社長ご自身が、フコイダンを販売するに至った経緯、

どのような症状の患者さんと接してきたか、など、お話しされた。

 話が進むにつれ、心なしか妻の表情が硬くなってきた。

社長曰く、「今日は商品を売ろうと思って来たのではない、

あくまで私は必要とされる人にのみ販売をしてきている。」と仰られた。

まぁ、一本数万円する商品なので、即。「買いましょう!」

なんて、展開にはならない事は、百も承知ではあろうけど

そんな中、社長さんが説明を開始。まず最初にフコイダン単独で

症状を改善することは出来ないということ。

一つは生活習慣の改善、(運動とか食事ね)

身体を動かすことはもちろん、食事に関して言うと、

「栄養のあるものを控える。」 「肉を控える。」

栄養のある食物は癌が好むから。

「抗がん剤を使用しているので、副作用によって落ちた免疫力を上げる。」

特に大事なことは。「免疫力を上げる。」と言うこと。

この点を強調されて、「では、ご検討ください。」と、仰って

社長さんは帰って行かれた。

義父が妻に話の感想を求めると、「やっぱり飲まなくていい!」

社長さんの話の中で、お医者さんや抗がん剤治療を、効果がない

などと、仰っている言葉が、どうも妻のカンに触ったらしい。

社長さんが帰った後、妻のいう事が、 「病院の先生のいう事が、

ウソみたいに言う!なら病院での治療は何なん!?、と怒っていた。

やはり、本人には飲用しようという気持ちはないようだ。

それに高いし…。一ヶ月20万円近く掛かる計算になり、

薄給の私に支払える金額ではない。

そんな私に義父が助け舟だしてくれた。

「それで、命が繋がるなら、そんな金額でも出す価値がある。」

と、言ってくれた。(感謝、感謝)

 現在の妻の主な治療法は、外科手術による病巣切除。プラス

抗がん剤治療。一般的なものだが、

患者さんの状態と言うのは一様ではなく、刻々と変化する。

私の妻も同様ではあるが、治療を進めたくてもできない状況、

彼女の場合、肝臓転移巣の切除を行った後、子宮、卵巣の腫れあがりが

腎臓と膀胱の間の尿管を圧迫し「急性腎後性腎不全」なる病状を

引き起こした。その結果手術+2ヶ月の入院期間を要し、それに伴い、

抗がん剤治療の中断している期間に出たと思われる、

腹下の大動脈脇あたりに

腫瘍の存在が新たに認められた。何とも歯がゆい思いをしている。

そんなことから義父はどうしても妻にフコイダンを飲用させたいようだ。

しかし今の妻の調子では、

 

「道は険しいなぁ~。」


フコイダン、試してみる?

 朝6時、昨夜具合悪いと言っていた妻だったが、落ち着きを

取り戻し目を覚ました。但し何か体感温度が狂っているようで、

朝方の肌寒い時分に、「暑い、窓開けて~!」と言うので

こちらは、寒さに震えながら窓を全開にする。

しばらく経ったころ、「寒い、閉めて。」と今度は言う。

一昨日、投与した抗がん剤の影響が様々に出てきている。

腹痛が出たり、暑かったり寒かったり、おまけに膀胱炎の症状で

血尿が出続けたり、そんな状態の彼女に見かねた義父が、

「フコイダンを買ってくるから、飲んでみなさい。」と言うと、

速攻で「飲みたくない!」?断っていた。

フコイダンって、海藻のもずく、ワカメ、昆布などの

ヌルヌルの成分を濃縮して作られた健康食品で、

がん患者の方が病院で処方される薬のほかに、こっそり飲用している、

などと言われている。病院の治療と併せて行うことが多いが、

非常に高価で気軽に試せる価格ではないし、また飲みづらい。

はっきり言って、「激マズ!!なのだ。

だけど実際のところ効果のほどは、よく分からないもの

癌細胞がなくなった話もあるし、酷くなったとの報告もあるし、

(効果には個人差があります。みたいな。)で、

妻はまったくその効果を信じていない、ていうか胡散臭いと思っている。

彼女は基本、信じていないものは断固拒絶する人なので、

義父や私が勧める食品や本など、絶対に試そうとしない。

宗教も無神論者だし。ちなみに私は、

[黒ハート][黒ハート]

と言う宗教に入っているけどね(笑)。ウソじゃねぇよ信じてくれよ

冗談はさておき、義父は妻に本当にフコイダンを飲ませるつもりである。

私もそれを認めるにやぶさかではないが、本人が頑なに拒絶しているものを

強制するのも如何なものかとは思っている。

脳科学の用語に「プラシーボ効果」というのがある。

どういうことかというと、被験者に「効能を明確に伝えたニセ薬」と、

「効能を伝えていない本物の薬」の両者、どちらに効果があるか、というと

前者、「効能を明確に伝えたニセ薬」が効くというのだが、

妻の場合、こんなにも拒絶する気持ちが強ければ、効果は望めない気がする。

家族の立場、気持ちとしては、病院の治療方針を信頼してはいるのだが、

「抗がん剤治療のほかに、何かできることはないか?」と考えた時、

義父はフコイダンに思い至ったのだろうと思う。

一度、販売員の方に来て頂き、説明をしてもらうという予定。

少しでもそれによって、食欲が出たり、副作用が緩和出来たりすれは、

試してみる価値はあると思うのだが。


人に頼る事を恐れるな

 今日は、朝早くから妻が活動を始めている。

私が末っ子を保育園に送迎している時間だから、8時台だと思う。

「今日は、社会保険事務所に行ってくる。」、と言って出かけて行った。

昨日装着した、抗がん剤の容器(ポシェットのように見える)を下げて。

私は何の気なしに、「それだけだったら、お昼前には帰ってくるだろうね。」

などと思っていた。私は家に待機し、仕事を始める準備を整えていた。

お昼、いつもより早く出発する。今日は相棒が待っているので

指定の場所に迎えにきてもらった。その時が13時すぎだった。


2時間くらいのスポット的な仕事だったが終わりころに

義父からの[電話]。私、「あ~はい、もしもし…。ど~しました?」

義父「お~い。かあちゃん(娘)が帰ってこんが、何か用事でもあったか?」

「えっ?今日は用事って言っても、午前中には終わると思いますけど。」

義父「けどあんた、ま~だ帰ってこんよ?」

「……。じゃあ私のほうから[電話]入れてみますね。」、と返事。

!まさか、表で具合悪くなって、倒れてるんじゃなかろうか?!

[電話]をかけてみるが、一向にでない。

時間を置いて再度かけなおすも、またもや出ない。さらに時間が経過。

彼女の電話から着信が入る。何で[電話]出なかったのかと尋ねる。

「電話を忘れて出かけて行った。ゴメン…。」

「無事だったらいいよ。でも何でそんな遅くなったのだい?」

妻曰く、当初の用事のほかに2か所ほど寄ってきた。病院関係とか、

あったので、時間が掛かってしまったという事だった。

妻、どっと疲れた声で「具合悪い…。お腹痛い…。」、と言っている。

やはり薬の影響が出始めていることもあるのだろう。

先日の膀胱炎の症状も尾を引いていることもあって、

疲れも頂点に達している様子。何でそんな無理をするかな…。

またもやここで、妻の完全主義、全力主義が災いしてしまった。

何でも自分でしょい込んでしまって、疲弊してしまういつものパターン。

「もうね、君はフツーの状態じゃないんだから、人に頼ることを

躊躇しなくていいのだからね。」

と、忠告してはいるのだが、長年染みついた気性だからだろう、

頼まない、お願いをしない。やってあげるという人にさえ遠慮する。

それでどれだけ損をしていることか、分かっていない。

そのくせ私に対しては私の都合などまったく意に介さず

頼んできて、「出来ない。」というと怒るんですよね(苦笑)。

そんな今の妻にピッタリの言葉。

「人に助けを求めることは、決して弱者に限定されない。

それは知恵と勇気のある人の成功の秘訣なのだ。」


癌と戦うということ

 遂に、というべきか今日、妻が4か月ぶりの抗がん剤治療を再開した。

午前中に病院に行ったのだが自分で車を運転して行った。

ほんとは私が送迎をしなければと思っていたのだが彼女は、

気丈にも自分一人で行ってしまった。

そんなワケで、病院でどんな話があったのかは聞けないでいた。

お昼にLINEを入れるも、13時以降にしか終わらないとの返事。

それから、私のほうも正月に向けての仕事が詰まっていたので、

彼女がどんな状況かを、考えられずにいたのだった。

夕方になり、私も落ち着きを取り戻し妻に連絡をした。

末っ子を迎えに行って、帰宅したころに連絡が取れ、状況を尋ねてみると、

抗がん剤の入った薬の容器を下げて帰ってきたそう。

私、「具合悪くないかい?」と聞くと、「今んところ大丈夫。」だって。

18時を回り、私も帰宅をした。今日は、ギョーザが用意されていた。

急いで次男はそれを食べて、塾に出て行った。

次男が学習塾に行くので、妻が次男の分だけ一足先に焼いたらしい。

おかずがギョーザだから、炒飯も作ってほしいとリクエストがあったが、

仕事で疲れた私には申し訳ないが、作る気力がなかった。

ギョーザは私が帰宅後残りの家族の分を焼き、食べられるように準備した。

その間に私は買ってきた缶ハイボールや、缶チューハイを適当に開けて

飲んでいた。このブログ記事を書いているちょうどそのとき、

TBS「私の何がイケないの?」乳がんと闘う芸能人SPという番組で

乳がんと戦う芸能人の番組が、流れていた。元女子プロレスラー

北斗晶さん、モデルの園田マイコさん、アナウンサーの小林聖子アナ

乳がんでの闘病生活を送って、または経験をしている。

佐々木健介さんの涙ながらの語り口に、

私も思わずもらい泣きしてしまった。

癌による闘病生活を送っている方は、私が考えているよりもはるかに多く、

決して「対岸の火事」的な病気ではないと言うことが、

妻が癌を患ったことによって、こんなにも身近な病気であるということを

改めて思い知らされた。

そんな折、妻から今日病院の先生から伝えられた、

「今後の治療方針」

であるが、いかにして余命を延ばせるか…。という事であった。

つまりは、命を繋ぐためには、たとえ髪の毛が抜けようが、食欲がなくなろうが

吐き気やめまいがしようが

耐えて行かねばならないという事なのである。

本人にとってはかなりつらい試練ではあるのだが、ここは

彼女の願いである末っ子の成長を見届けるために、

「今、ここで死ぬわけにはいかない!!」

と、強固な意志をもって臨んでもらわなくてはなるまい。

私も、彼女にできる限りのサポートをしていく気持ちである。


末っ子のランドセル

 今日はお休みなので、少し遠くのショッピングモールに出掛けた。

目的は、先日から目をつけている末っ子のランドセル。

先日、あらかた目ぼしを付けておいているので、後は購入を決めるだけ。

と、書くと何ともスムーズに運んでいるように思われるが

今日ここに来るまでに、妻とかなり口論をしているのだ。

私の主張、「まだ、半年も先の事、何でそんなに先走ってんの?」

妻の主張、 「明日から抗がん剤の投与が始まる。普通でいられるかどうかが

分からない。だから今しか選んでやることはできない。」

私、「別に新品でなくでもよいのでは?長男、次男のランドセル

は未だ健在であるのだから。」

妻、「自分だけ古いランドセルだったら、いじめに遭うかも分からん!」

私、「考えすぎやろ!そんな事は有り得ん!」

HPなどの冊子に執筆されている方のエピソードには、

そんな話などゴマンとあり、ダサいおさがりのランドセルをしょって

小学校に通い、「何で自分だけが…。」と呟きながら、

それをバネにして現在の地位や名誉を築いた。

なんて人は沢山いるではないか!

「そんな阿呆な事でいじめを行うやつは私が制裁してやるぜ!」

などといいつつ、お店に到着。クレジットカードのポイントが結構

貯まっていたので、価格の1/3ほどの出費で済んだようだ。

現品が到着するのは12月頃の予定。末っ子よ、楽しみにしておると良い。

その後、帰りしなに、今晩のご飯のメニューを考えながら、

車を走らせた。昨日はすきやきだったので、2日連続鍋物は如何なものかと

言ったんだが、妻が構わないといったので、スーパーで材料を調達する。

今日はちゃんこ鍋にしようかと…。しかし、以前私が鍋の素を使って味付け

されたものを、提供したのだが、息子たちはその鍋物にポン酢をかけて食べていた!

私は激怒し「味は付いとるからそのまま食べていいと言っただろうが!」と、言った。

本当に作った人の気持ちを考えてないのだな…。と思ったが、

何分中学生のやること…。今回だけは見逃そう。

が、しかし次回からは鍋物の味付けは一切しないで出そうと思う。

どんなに味付けしようが

その味をポン酢かけて消してしまうようなら、バカバカしくて付き合ってられない。

夕食後、私のケツを叩いて末っ子のランドセル買うことの出来た妻に

感想を求めたら、「これで心置きなく抗がん剤治療に専念できる。」

と、言っていたから私自身は不満タラタラなのだが、

出がけに[電話]で祖母ちゃん(私の母)から、

「かあちゃんさんの言う通りしてやりなさい。」と言われていたので

家庭の平和のため、今回はだまっていようと思った…。


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