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新幹線の車窓から見える”ナゾ”の看板

一週間ほど前のコト、夜帰宅すると、子ども達がTVを観ていた。そのTVで流れていたのが、

東海道新幹線の車窓から見える立て看板。「727」と書かれたナゾの看板。

「旅客機のボーイング727のコト?」とか「ショッカーみたいな秘密結社?(笑)」 

果たしてその正体は…?。

というものだった。東京駅を博多方面に向けて出発した新幹線は、新横浜駅を発車したあと、

はじめて「本気」のスピードを出す。横浜市を抜けて間もなく最高速度270㎞/h前後に達する。

そこで車窓右手に見えてくるのが、白地に赤い文字で「727」と書かれた巨大な立て看板。

img1a936173zikdzj.jpg 

※画像http://plaza.rakuten.co.jp/colorpearl/diary/200909190000/より引用

dbbeef632761bc25376b76fad41f5d11.png 

※画像blog.goo.ne.jp-より引用

真相は、”セブンツーセブン”という名の化粧品メーカーのPR用のたて看板なのだけど、

”セブンツーセブン”と言う会社名、私は以前から知っていたのだ。それもかなり昔から!

思い返してみればTVでコマーシャルもやっていたし、いつごろかといえば…。

物心ついたころからである。同社は1945年に創業した会社。全国の美容室を対象に

化粧品を販売しているが、ドラッグストアやコンビニなどの店頭に、商品が

置かれているワケではない。契約美容室のみの販売形態のため、業界での知名度は

極めて高いが、一般にはあまり知られていない。ちなみに東京から新大阪間に、

この立て看板、17か所設置されているそうだが、270㎞/hで走行中の新幹線から

1つの看板が確認できる時間はわずか2~3秒。このため新幹線を利用する乗客はおそらく、

「何を売ってる会社?」ってカンジで瞬時に流れ去った、くだんの白地に赤い文字の社名だけが

印象に残っている…。というコトになる。まぁ素人考えには「ナニ売ってるか分からないんじゃ、

宣伝もなにもないんじゃない?」となるだろうけど、コレが同社の社長、

(セブンツーセブン・磯島祐介氏)の戦略なのであった。東海道新幹線の1日の利用者は

約43万人。窓側の席で外が見える乗客は半分の20万人としても相当な広告効果が期待できる。

現在は東海道新幹線の他に、山陽、東北、上越新幹線の沿線にも設置されている。

実質社名のみの告知とはいえ、「727というインパクトのある社名を知ってもらおう。」という

磯島社長のネラいは、十二分に達成している。

その時は何だか分からなくても、後日美容室で製品を目にした際「あっ、見たコトあるブランドだ。」

と、思ってもらえるワケ。昔、TVで観たことがあるが、流れている映像の中に数秒間チラッと

特定の画像を見せる手法で視聴者の記憶に刷り込む心理的効果があると言われていたが

(なんていう効果だったか名称は忘れた!めんご。)、立て看板が設置された1979年当時に、

同社の社長をはじめとする経営陣がこの手法を知ってたとしたらスゴいコトである(笑)。

実際には、他社と同じ宣伝方法では数多ある企業の広告に埋没してしまうので、他社と違う方法で

トライしたってコトなんだけろうけど、そのコンセプトがスゴい効果を生んだってコト。

「他社と違う方法で自社を差別化する。」というポリシーを実行した同社には、

大いに敬服したし、大拍手ものであった。


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馬爺

なぞの看板を良く見かけますがこれもそのようですかね。
by 馬爺 (2016-04-27 17:57) 

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