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妻の切なる願い

 昨日、約3ヶ月ぶりに、自宅に戻ってきた。

正確には荷物の出し入れをしていたので私だけは

頻繁に行き来してはいたのだが…。

妻のたっての願いで、義父宅(妻の実家)から私の自宅に

生活の拠点を戻した。この件については私の実家は大反対。

両家を行き来する手間と費用が掛かる上に私の負担が

増大するため、息子の私を心配する親心からそう言った事は

理解できる。義父はと言えば娘の今の心情を考えて

(妻曰く、死ぬならば自分の家で最後を迎えたいという)

妻の希望通りにしてやれと言っている。そんなワケで

私が実家の両親から非難の矢面に立たされることを覚悟の上で

今回行動を起こす事となった。

が…しかし。3ヶ月放置しておいた部屋は何ともカビ臭く、

予め10日ほど前から電気、水道を再開させ、

私が掃除をして、冷蔵庫やテーブルや

キッチンンのカビを除去しておき、どうにか住めるようにした。

移動の直後、ガスを再開した。

昨夜は自宅で夜を過ごした最初の日だったが、

やはり物理的な広さがあるので妻も気持ちが落ち着いたように

感じた。

昨夜はお手軽にカレーを作って、妻と末っ子の三人で食べた。

上と真ん中の子は義父宅に残ったので、「彼らのご飯は俺が

調達するから。」と言ってくれたのでお言葉に甘えることにする。

二日前、この二人と母親が家に帰りたいと言う事を義父を交えて

話し合った。現在の母親の病状を説明し、余命のこと、これから

どうしていきたいのか、など中高生なのである程度の事は

分かる(母親がそう遠くない将来いなくなるという、

実感はないかもしれないが…。)と思っての事である。

私は仕事があるし、「両家の間を行き来して、

ご飯を作って運んだりは出来ないからと、二人に言った。

私が作ったご飯を食べたければ、一緒に住まなければ無理。」

と、伝えたら、食事に不自由したくない長男は家に戻ると言った。

次男は大食漢だが極端な偏食。大好物は底なしに食べるが、

嫌いなものが出ると箸すらつけない。そこで

「こん人ん好物ば作ったら、後に食べる者のことやらいっちょん

考えんで食べっしまうけんで、好かんとばっかりを作ったなら、

食材代ば節約でくるかんしれんね?」などと

意地悪なことを考える私。

だがそんな私の思いをよそに、腹ペコでいることを選んだ次男。

次男は義父の家から通学するのでここに居ると言った。

「どげな思考回路の?」と不思議に思うのだが、考え方

人それぞれである。

この記事を書いている私の背後で、次男が「腹減った…。」

と呟いている。

だったら、家まで自転車漕いで食べに来い!!


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