寒波退散と思い出の雪景色
記録的な大寒波がようやく退散していった。
私も、未だかつて経験したことのない雪と寒さを味わった。
ホワイトアウトとまではいかなくとも、見えるものがすべて
真っ白けっけになることなど、初めてだったのである。
別に私は雪景色が嫌いと言うワケではなく、むしろ大好き。
仕事でこんな過酷な環境に出て行ったから辛かったというだけで、
旅行なんかで見る雪景色や、そんな中で温泉の露天風呂に
浸かっているところなんかを想像するだけでも、ワクワクするね~。
もうず~っと昔のことだけど、冬のある時仕事が休みの日に
鳥取県の皆生温泉に妻と出掛けた。当時は結婚して間ない頃で
、まだ子供たちが居なかった。なので、二人でゆったりとした旅が
出来ていたものだ。大体どこの夫婦も同じかと思うのだが、
私たちも大抵趣味から何から徹底的に真反対で、
多々衝突もあるけど、温泉が好きというのだけは一致していた。
露天付き宿がいいとの妻のリクエストで休みの数日前に
温泉旅館に電話して予約をし、当日の前夜いざ出発。
夜中のがら空きの高速道路を利用して、SA・PAで
休憩しながら夜を過ごし米子まで行こうかと思っていたら、
雪のためチェーン規制で、チェーンも冬タイヤも携行していない
私たちは途中で一般道に降りなくてはならなくなったが、
宿に到着前に付近の観光など予定していて、
時間にゆとりがあったので、中国自動車道を、
岡山県の津山インターで下りて、一般国道53号線を
鳥取方面に向かう。昨夜の大雪がウソのように晴れ渡った青空。
その青空に真っ白な雪景色のコントラストが何とも美しい。
もう17年も前の事なのに、あの美しさが私の脳裏に今も
焼きついている。道中、津山市民の人々が総出で
除雪作業をやっている。幸い路面の凍結は少なくて、
以外とスムーズに走行出来て、何か所かの観光地に立ち寄りながら
目的地の米子、皆生温泉に夕刻到着した。
お部屋の案内のお姉さんは随分古いお姉さんだった(笑)。
夕食以降のお酒のおつまみを調達に近くのコンビニに行ってくる。
戻って早速、冷え切った体を癒すべく、温泉に。
水でうめないと入れないくらい熱い。窓からは弓が浜の海岸が見渡せる。
※画像drive.nissan.co.jp-より引用。
晩ご飯は地元山陰の海の幸に舌鼓を打つ。
妻は結婚当初、私たち二人とも言葉少ない人だったので、
会話になるのかどうかすごい心配だったと言っていた(笑)。
現在ではとても考えられないが…。楽しい思い出であったね。
現在、ストーマ所持者となった妻が、寂しそうにつぶやく。
「昔は温泉大好きで、何回も入っていたのに、
今はお風呂に入るのすら億劫にしか思わん…。」
なんて言っているが、なにを言うか。
現在はストーマ所持者用の、便利な入浴グッズは沢山あるし、
部屋に浴室を備えた宿も多い。
彼女をまた、温泉旅行に連れて行ってあげたいな~と、
今は切に思っている。
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