トヨタ86・4年目のビッグマイナー その3
前回の続き…。
「直接目に見える外見を変えずに、中身を
変えて、”FRスポーツの理想”に向けて
この、ポルシェのようなスピリットを感じさせる、
今回の86のビッグマイナー。自動車専門誌、その他
メディアを中心に、現在はジャーナリストによる
インプレッションなどが展開されているが、
「乗って数百メートルで違いは分かる」
「全体のキャパシティと懐の深さが上がった…。」
「従来モデルと同じタイヤを履いているとは思えない。」
などなど、いずれも高い評価ばかり。そんなこんなで
いやがおうにもインプレッションへの期待感が高まる
雰囲気が伝わってくるよね。
それでは、今回の
マイナーチェンジの主な変更点をひとつづつ見て
行こうと思う。前回記事で書いたけど、エクステリア面
では、フロントバンパー・リップスポイラーの形状変更、
※画像www.carscoops.comより引用
GT-Limitedにはアルミ押し出し材を使用した新形状の
リアスポイラーが標準装備となる。
「86の走りは空力によって支えられている。」と、
ニュルブルクリンク24時間レース参戦から
フィードバックされた知見、データであると、断言するのは
開発を統括するチーフエンジニア多田哲哉氏。
氏の言葉を借りるなら、「進化」=「深化」なのだという。
今回、エンジン出力は207ps/7000rpm、
最大トルクは21.6kgm/6400-6800rpm。
従来より7ps、0.7kgmの向上している。
(ちなみに6ATは従来スペックのまんま)
エンジンパワーとリアサスペンションの横剛性の
向上に伴い、スポーツカーの生命といえる
コントロール性が格段に上がっている。なおコレに
一役買っているのが、新設定された、VSC
(ビークル・スタビリティ・コントロール:クルマが
コーナーでスピンやオーバーステアなどの危険な
挙動に陥ったとき、コーナーアウト側の前後輪に
ブレーキを掛け、挙動を打ち消すシステム)の制御に
「トラックモード」というのがあって、コレは、
テールスライドを積極的に許容する制御となっている。
従来型のVSCでは、ドライバーが意図的な挙動変化を
試みてもスピン時などとまったく同じ塩加減で制御が
介入したりして融通が利かなかったが、この辺はかなり
進化しているといえるよね。但し融通が利くといっても、
やはりスポーツカーの場合、自己責任の度合いが
高いので、ドライバーにもちょい、厳しいリスクの要求
を突き付ける。融通が利くといっても、そこは
注意が必要ですよ…。
って、いうところだろうね。
次回につづく…。
関連記事:トヨタ86・4年目のビッグマイナー
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-02
トヨタ86・4年目のビッグマイナー その2
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-03
トヨタ86・4年目のビッグマイナー その4
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-07
トヨタ86・4年目のビッグマイナー おまけ
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-07-1
コメント 0