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義父の語った宇宙のハナシ

義父の入院

昨日義父が入院した[病院]。予定がずれずれになって昨日やっと…。

というところで。義父は複数の病院に掛かっていて、消化器科

(10ウン年前肝臓の癌がココで見つかった)、泌尿器科に脊柱管狭窄症で

整形外科に通院している。脊柱管狭窄症は義父を背中や腰の痛みで悩ま

せているので、本人としては真っ先に手術をしたいと考えているんだけど

医師が手術に難色を示している理由が、検査が進むにつれ、そう簡単には

いかないコトが分かってきた。高齢のため心臓を構成している心房、

心室、冠状動脈(休まず動き続ける心臓に、新鮮な血液を送る動脈。

ここの血流が阻害されると心臓は死んでしまう)
などの何ヵ所かが石灰化

(カタくなって弾力性がなくなっている)していて血液を全身に送り出す

機能が低下している。このような状態で全身麻酔の手術など行えば、

心臓が止まって「お陀仏」となる可能性があまりにも高い。なのでまず

心臓への血流を確保するために、肺で酸素に触れてキレイになった

新鮮な血液は肺静脈から心臓に戻り全身に送りだされるから、ココに

バイパスを設けて新鮮な血液の通行量を増やしてあげれば、

のちの手術に耐えうるぐらい心臓に元気を取り戻させてから、後の

手術なり臨む治療の方針を決めていくっていうから、入院通院含めて

長期戦になるコトは避けられないみたいだね。




薩摩の大酒飲み

義父は薩摩人の大酒飲みで、若いころから酒量が「底なしかよ?」って

くらい半端なかった。といってもあたくしが義父と出会ったのは義父の

経営するお店に就職した20歳のころで、義父はアラフィフなりたてで

元気だったから、ケッコーな頻度で店主さん仲間と夜中まで馴染みの

スナックに飲みに行ったりしていたんだけど、そんな状態でも非常時

には早朝に起きて業務をこなすというタフネスさを持ち合わせた人で、

当時のあたくし「こんな人がいるんだ。」と驚きを隠せなかった。

後にもっと驚いたのは義父の2人の娘、長女(義姉1966~)、次女

(妻1968-2016)も、父親の遺伝で相当お酒が強いって知ったコト

だった[がく~(落胆した顔)][がく~(落胆した顔)]




ソツ(焼酎)を飲んで意思の
ソツー(疎通)を図る


義父とは業務終了後に、ていうか時折「今日は仕事早めに切り上げて

帰ってきなさい。」
とデンワで呼ばれて事務所で飲み会となるんだけど

義父は酔いが回ってくると饒舌になってね、色んな名(迷)言を語り

始める。薩摩地方では焼酎のコトをソツと呼ぶ。みんなで集まって、

ソツを飲んで意思のソツー(疎通)を図るのが、薩摩人のスタイル

なんだって[わーい(嬉しい顔)]

IMG_20190311_131107.jpg

先憂後楽とか罪を憎んで人を憎まずといった義父の生き方の

バックボーンになっているものや、逢うは別れの始まりや

覆水盆に返らずなんて悲しいものもあったな。


人の誕生も出逢いも奇跡

そんな義父のハナシの中で想像すらしてなかったのが宇宙のハナシ。

「この宇宙の無限の時間の中で、おれたちが出逢ったのは奇跡なんだ」

ってね。いやいや~、義父からまさかそんなロマンチックなハナシが

聞けるなんて夢にも思わなかったよwww。人間が生まれて、その人生の

なかで様々な試練や人との出逢い、別れを経験をして成長し、年老いて

「さよなら、地球[もうやだ~(悲しい顔)]…。」となるまで90年近い歳月だが、無限の時を

刻む宇宙のスケールから見れば、ほんの一瞬の瞬きにしかすぎない微細

極まりないもの。しかしその微細なものは紛れもなく宇宙を構成している

ひとつなのであり宇宙誕生から膨大な数のミクロが悠久の歳月を経て

space12.jpg
※画像Wiredより引用

寄り集まってマクロな現在の宇宙を形作っている。これだけ壮大な

スケールに達すると初めて「個」「全」であり「全」「個」である。

っていう言葉にも、納得がいくと思わない?



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