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悲しいお報せ

妻への報告

5月18日、君のお友達の〇〇っちゃんがそちらに行ったばい。無事に

再会でけたやろか?なんか2人で抱き合って喜んどる姿が目に浮かぶ

ばい。積もる話もあるやろうばってんが、こちらに居たときのごつ、

デンワで長々と楽しかおしゃべりばしとるとやろうね。

そっちに〇〇っちゃんがやってきたけんが、

君の天国ライフも一層楽しゅうなるとじゃなかろかね。

あたくしがそっち来るまで、2人で楽しんどって。

STORY
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悲しいお報せ

ある日の晩のコト、いつものようにゴハンを食べながら晩酌をしていると

玄関先にあるポストから郵便物を取って帰宅した次男があたくしに一枚の

喪中はがきを持ってきたので、差出人を確認すると某山口県在住の、妻の

大学時代の友人さんのご主人。ご主人か友人さんのご両親関係かなと

思いきや、次の一文に愕然とした。

五月十八日、妻〇〇が永眠いたしました。

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もう脱力して飲みながら声を殺して泣いた[もうやだ~(悲しい顔)]。享年51歳。この友人さん

、昨年7月末に遠いところ我が家にご足労頂き、妻のお参りにいらして

くださった方。その際は大学時代の友人さんと妻とのあたくしも知らない

寮生活での楽しい想い出のエピソードなんかを面白おかしく話して

頂いた。そのときあたくしは彼女ともっとお話がしたくて、

お昼どきだったので、「ご一緒にゴハンでもいかがですか?」

とお誘いしたんだけれども、それは固辞されお帰りになられた。

駅での別れ際に「きーちゃん2さん、お子さんのためにもお身体、

お気をつけてくださいね。」
との憂いと慈愛のこもった

お心遣いのお言葉を頂いたあたくし、「まぁ、また別の機会に

お誘いするか…。」
と、お気軽に構えていたというのに、

久留米駅で改札口へ向かう友人さんの後姿を見送ったあの日が、

彼女との今生のお別れとなってしまったなんて…。

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お仕事でたまに山口、広島方面に行くコトもあるので一度お礼もかねて

彼女のお宅へ訪ねてみようかと思っていながら行かなかったことが、

今となっては激しく悔やまれてならないコトだけど、もう遅すぎる…。

過ぎてしまった時間は戻らない。

妻もそうだったけど、この友人さんもとってもいい人だった。

「ピュア」って言葉がよく似合う方で学生時代には、お庭の花に名前を

付けて、水やりのとき声掛けしていたそうだと妻から聞いていたし、

寮仲間の飲み会で妻が泥酔した際には部屋に一緒に居て看病までして

くれたらしい。友人さんの死因は妻と同じ癌であった。

昨年いらした際に友人さん本人からソレを聞いた。

いい人ってのはどうして薄命なんだろうね。思うに神様も、当然そんな

イイ人は好きだろうから早くに天に召されてしまうのだろうか。

だけどもソレがあたくしには悲しくてやりきれない。



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