理想の「死に方」って、どんなの?
前回の続き…。
妻の納骨も無事に完了し、私たちは
みんなでウチの両親の自宅に移動をする。
ホントはお寺さんでお食事も出来なくもないが、
それだと大人と子供のお弁当に差をつける
コトが出来ず大人とおんなじメニューにしなくては
ならないなど、融通が利かない。どう考えても
子供が精進料理のメニューで、刺身こんにゃくの
からし酢味噌和えなんて喜んで食べるとは
到底思えないのだが(笑)。そんなワケで、
私の実家に、お斎のお弁当の手配をするように
した。みんな平服に着替えて集まったので、
私から、義父と両親、そして義姉夫婦、
弟夫婦の協力により無事に納骨と四十九日を
迎えるコトが出来ました、というお礼の言葉を
述べた。お昼ご飯どきってコトもあり、義父以外は
昼以降にクルマを運転する予定などあり、
みんな飲酒が出来ず、義父のみが焼酎を
飲んでいた。
義父は太古の昔から「さつま白波」を愛飲してたん
だけど、最近「黒霧島」にブランドスイッチしている。
それはなぜかと尋ねると、「黒霧島」のほうが
甘味があるとのコトであった。
※画像Playbuzzより引用
私が思うに、黒麹を用いた焼酎は飲み口が
辛口でシャープである。なのでよっぽど
焼酎を飲み込んだ焼酎マニアでなければ、
美味いと感じないのではないか?と思っている。
「白波」はスタンダードがいいよ…。昔、
そんなコトを父に話していたら、町内の飲み会を
催す直前に、父は私のストックしている
フツーの「白波」を町内会に持っていき、
どこかで調達してきた「黒白波」と
すり替えていた(笑)。まぁ焼酎のハナシは
また別の機会におハナシしましょう(笑)。
歓談も進むにつれ、普段あまり会話するコトの
ない内容のハナシも結構出始めた。義父の
ハナシでは妻が4~5年前にやたらと腰痛を
訴えていたコトを話した。無論一緒に居る私が
手伝うのだが、彼女がそんな状態の時、
朝起き上がるのが非常に困難だった。
「痛い痛い!急に起こさんで!!」というので、
こちらも気を遣う。だけど、腰痛と大腸がんが
どう結びつくのかなんて、当時の私は微塵も
考えていなかったのである。
(そりゃみんながそんなコトに思いが至るなら
義兄が話したお父様の死因だけど、
そちらは胆管がん(女優の川島なお美さんも
それで亡くなられた)一度は体調が持ち直した
ように思えたが、再度入院した際に見つかった
そうで、主治医以の先生に説明を受けた後に
義兄曰く、母が、
「いや、ええです(延命治療はしなくてよい)。」
と言ったそうで、フツーはなかなかそんな
心境にはならないのではないか、
と思うんだけど…。で、結果的にはそんなに
苦しむ姿も見せずにポックリと、旅立ったんだ
そうである。それを義兄が面白おかしく語る
もんだから、それを横で聞いていた義父が
「オレも最後はそんな死に方がええなぁ。
まさに理想の死に方やねぇ。」と感心していた。
※関連記事:去りゆく生命(いのち)、笑顔で送る…
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-31
う~ん、深いなぁ。家族が考える理想の死と、
本人の考える理想の死ってのは違うってコト
なんだね…。だけども両者の考えの差異が
あまりにも大きい…。
※関連記事:妻の四十九日に
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02
妻の四十九日に~その2・納骨~
http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-11-03