最高級ラグジュアリークーペ・レクサスLCデビュー その6
しばらくお休みしていたレクサスLC 500h/LC500ネタだけど、
今日は久々に再開である(笑)。今日はね、このクルマの車体構造や、
用いられている材質についてのテーマでいってみようか…。現代の
クルマは、車体の剛性確保と軽量化を両立させるためフツーの
スチール(鋼材)のみならず、アルミニウムやFRP(バンパーなどに
用いられているウレタンなどのプラスチック素材)や、
現代のクルマ作りにおいて、CFRPも語らずには済まされまい。
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炭素繊維とプラスチックの高強度、超軽量のハイテク複合材料、
CFRP(カーボン、ファイバー、レインフォースド、プラスティックス
の略)は鉄の10倍の強度を有し、重さは約1/5と超軽量!弾性、
耐摩耗性、耐熱性に優れるこの素材は、宇宙開発関係機器から航空機の
機体、高級スポーツカーの主要部品、はたまたゴルフクラブのシャフト
などスポーツ・レジャー用品にも幅広く用いられている。そんな
いいコトずくめのCFRPなんだけど、価格がバカッ高いのが玉にキズ…。
もちろん軽量化を重視したレクサスFシリーズ、ISクラブスポーツ
なんかのクルマには、ボンネットやルーフパネル、ブレーキシステム
なんかに用いられているんだけど、目の玉が飛び出るような価格である。
コレを廉価なファミリーカークラスなどに採用しようものなら、
あっという間に車両価格は2~3倍くらいにハネ上がってしまうだろう。
今のところ量販モデルでの採用と言えば、先ごろ発売された、
プリウスPHVのバックドアの骨格部品に…というコトだったんだけど…。
こんな複雑な形状を持つこのクルマのバックドアの構造がアダとなり、
2度も発売日と延期するなどという、トヨタらしからぬ事態を招いた
ってワケ。(プリウスPHVの発売延期に関しては、しのぴんさんの
ブログ記事を参考にさせて頂いてます。 )
プロ愛用の水ジミ除去剤【スペチアーレワン】
(だけどそこは、転んでもタダでは起きないトヨタである。
このプリウスPHVのバックドアの製造により、「大量生産でも、
CFRP部品の品質を確保するノウハウが蓄積できた。他の部位でCFRPを
採用しても量産に対応できるだろう。」とコメントしているという…。)
そんなこんなで現在は、本来ならばこのCFRP、高額な高級スポーツカー
のみが用いるコトが許されるというシロモノなんである。今回の、
レクサスLC500/LC500hにも、CFRPやGFRP,アルミニウムなどの
軽量化に多大な貢献をしている素材がふんだんに用いられている。
※画像ライブドアニュース - Livedoorより引用
上の絵の通り、ボンネット、左右フロントフェンダー、ドアパネルと
フロントサスペンションタワーはアルミニウム製、注目のハイテク素材
CFRPはルーフパネル、左右ドア及びリアトランク内部の構造材。
リヤトランク外鈑はGFRP~ガラス繊維強化プラスチックである。
クルママニアの方以外は、ちょっとイメージしにくくて
申し訳ないけれど、そのほか左右ドアのサイドシル、A,Bピラーと、
エンジンをひし形に囲むようにパフォーマンスロッドが4本。
(剛性補強のためのバー)その他フロア各所に高張力鋼板を配している。
豪華ハイテク装備をしこたま搭載したこのクルマが、もし昔の材料で
作られたとしたら、車両重量は300gkぐらいは今より
重くなっていただろうね。
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