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豚しゃぶ堪能と母親の匂い

お買い物で忙しい1日だった。今週明けに我が家の次男、初夏だと

いうのにナベものをやりたいと言ってて、あたくしも「まぁ、たまには

良か肉ば食べたかろうね。」
と思ったので、「よか肉」とお野菜

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(キノコもね)と材料もそろえて 次男は義父にスープ作りのレクチャー

を受けて、っていうか「トライ&エラーでやってみなさい。」と言われ、

どうにか自分の納得のいく味が決まった。



そこからはまぁ、子供たちは

怒涛の勢いで食べまくる。白菜やキノコも追加したし、ゴハンは3合、

しゃぶしゃぶ用のお肉は1.5㎏ほどあったんだけど、ほぼ8割がた

食べつくし「残りは翌朝食べる。」といい、ゴハンは空っぽに

なってた(あたくしゴハンは食べていない)。久しぶりのナベもの

だったし、たくさん食べてみんないい笑顔になってたよ。お腹が

満たされた子供たちはTVのある部屋で寝転んでTV観てたんだけど、

この日ナベの材料調達とともに、次男から頼まれていたアイロン&

アイロン台を自宅から持ってきてと頼まれてた。



クラスのお友達の中に

パリっとアイロンがけのされたシャツを着用してくる子がいる

らしく、自分もそんな風にしてみたいってコトらしい。

まぁ確かに見栄えもカッコイイしね。妻が存命していたならやって

くれてるだろう…。

あ”~失礼!正確にいえば、妻があたくしに

アイロンがけするよう指示する

のだった[爆弾][爆弾][爆弾]



だけど一応道具だけあれば彼がやるなりあたくしが

手伝うなり出来るからね。そんなコト思っていたら、おもむろに

次男がアイロン台を自分のお腹の上に置いてみたり、おかしなコト

をするので、「何ばしよるとの?ソレ、テーブルじゃなかけん、

その上で飲み食いしたらでけんばい。」
っていうと次男が

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「こうしてると落ち着く。」な~んてコトを言う。

ソレはなぜかと訊ねたら、アイロン台に染み付いた糊の香りに

「母親の匂い」を感じたんじゃなかろうかと推察した。

しばらくしてTVを観に来た末っ子が、寝ていた次男の顔に置いてた

アイロン台を自分の顔に乗せて同じように寝ていた。

末っ子のその姿をみたあたくし、

「なんだかんだ言っても、やはり母親が必要だったんだな。」と、

思わざるを得なかった。

あたくしは冷蔵庫から缶ハイボール×2を取り出し、2階のお部屋に

ダダダと駆け上がり、泣きながら飲んだ、飲みながら泣いた[もうやだ~(悲しい顔)][もうやだ~(悲しい顔)][もうやだ~(悲しい顔)]

表面上はね、母親のいない寂しさや不満を訴えては来ない子供たち

だけど、辛い思いをさせていたのはまぎれもない事実だった。

ただ今は、普段の明るく振る舞う子供たちにあたくしは

助けられていたんだなぁ。って思った一日だったよ。



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