卒園式の感慨に満ちた思い
満月の輝く夜は美しい。
昨夜は買い物や何やらでふと気がつくと、
20時を回っていた。帰宅直後に東の空に
満月がちょうど昇ってきた。オレンジ色の満月を
見て末っ子が言った。
「お月さんにライオンがおると?」と、訪ねる。
「違うばい、出たばっかりのお月さんは
オレンジ色ばってん、昇ったら白なるとばい。
出たばっかりのお月さんはうさぎが餅つきば
しよると。ライオンになるときはお月さんが
沈む頃ばい。」と教えおいた。昔、私がその
予備知識を授かったのは小学生のときだった。
「餅をつくうさぎ」
※画像bhdtv.seesaa.netより引用
そして今日は、我が家の末っ子。6年間の
保育園生活のラストステージ、卒園式であった。
この晴れのイベントに、妻は最初は行かないって
言っていたのだが、やはり本人の成長の証とも
いうべきイベントに参加しないワケには行かない
だろうと思ったのか、時間ギリギリになって、
準備をしてきた。一歳を迎える少し前から
預かっていただき、思いっきり問題児ぶりを発揮
していたので、手を焼かされた先生も、寂しくなる
のではないかと勝手ながら思うね(笑)。
リズム遊びやみんなで合唱なんてのも、6年間の
成長が見られてよかった。といっても我が家の
末っ子、みんな前向いて唄っているのに一人だけ
あさっての方向いてたり、集まって居るとこから
別のところにいったりと、ま~るで落ち着かない。
あと二週間ほどで小学校に行くっていうのに、
まったく、先が思いやられる…。先生方は、
律儀にも園児の一人ひとりに声をかけてくれて、
ホントに子供たちに対する愛情を心に沁みる様に
感じ恐縮した。私も先生が回ってきてお世話に
なったお礼を言ったときには、不覚にも涙を
こらえ切れなかった。イカン…。ど~も、最近
涙もろくなって(汗)。
出会いがあれば別れもあり、また別れがあるから
新たな出会いもある。それって、当たり前の
コトだけども、それをしみじみ感じた一日だった。
感慨に満ちた思いで保育園を後にした私たちは、
っていうか私は、この後穏やかなひとときを
過ごせるかと思いきや、またしても妻が騒ぎ出す!
何事かと問えば、今度は入学に向けて部屋の
片づけをするという。まず、着る予定のない衣類
なんか捨てて、部屋をすっきりさせようなどと
言うが、元来あたくし「整理整頓のできない人」
である。そんな人に無理やり不得手なコトを
させるのは、ニワトリを飛べるように訓練するのと
同じである。つまり、無駄骨だってコト。
そんなワケで、入学時期までは修羅場が展開
されそうである(汗)。妻の罵声と怒声の集中砲火を
浴びるからね。病気療養中とは思えないほど、
早朝から3時間以上は、ゴミ捨てろ!片づけろ!
などと大声で喚き散らかす体力は、一体
どこから来てるのか摩訶不思議である。
いまは、桜の花は今3~4分咲き。これから
4月頭にかけて満開となるだろうね。しかし、
我が家の春はいつ来るのやら…。