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検査の日

今日は、妻が造影剤を使っての検査がある日。

術後1か月経過したにも関わらず、腸壁が修復しないため、ご飯が

食べられず、
水分摂取はOKなのだが、点滴のみで、まさに生命維持の

レベル。おかげで妻の体重は
入院前に比べ10kg減少した。ふっくら

した体形がキャラクターだった彼女が、
すっかり細くなってしまい、

それがなんとも痛々しい感じを増幅させている。



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癌が発覚する前までは、10kg痩せたらお姫様抱っこでもしてあげる

と、冗談交じりに
言っていたのだが、今となってはそんなジョークも

言える状況ではない。
私は今日事情により仕事を休み、プライベートな

用事をかたづけていた。
そして、妻の検査の結果を待つことにした。

彼女は本当に最後まで検査の結果について悪いイメージばかりを抱いて

いた。
「君ねぇ、それじゃあ治るものも治らんよ!」と私は言ったが、

弱っている彼女には
なかなか通じない。「イイコトなんて何もない。」

と弱気な言葉。
果たしてお昼を過ぎ、14時頃、妻からの電話。

「どうだった?」と聞く私に、

「分からん!!」

と言った。先生からは「治りつつある。」と言われたそうなのだが。

「なら、いいことではなかね。」と私は答えた。

彼女曰く、「しばらくは、毎日処置をするから
(腹腔に通して漏れた

消化液を外に出すドレーンを少しずつ抜いていく)なので
すぐ退院は

出来ないといわれた。」
とのこと。

しかし、良くなっていると言われたのなら素直に

喜ぶべきでしょう?実際は治療は進んでいるのにそれを感じていない。

今日は夕方末っ子の悪さ坊主を連れて、病院に来た。

これがまた、病院で騒いだりしてうるさいのだ。

同じ病室にいる患者さんに気を使いながら、子供を静かにするよう

注意する。スマホをおもちゃ代わりに扱い始めると、静かになり、


妻と会話できる状況に。



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入院が長引いたため、妻の精神的ストレスはかなり増加している様子。

点滴つけたまま、自宅で過ごし、通院したいという妻。

早くご飯が食べられるようになってほしい。

夫婦してお互い気持ちが落ち込みがちな状況ではあるが、

今回の入院で、いつもいがみ合っていた私たちが、お互いに愛情と

感謝の気持ちが
増したような気がする。妻にとっては癌という病気で、

死を意識せざるを得ない状況になって、
私の心にも「この人が傍に

いてくれる時間は限られている…。」
という

現実を突きつけられているのだ。今日は本当に素直に

「私と一緒になってくれ、今まで支えてくれてえありがとう。」

言うことができた。
妻も「パパがいないと毎日過ごせないって

わかったよ、ありがとう。」
といってくれた。

涙が出そうになるのをこらえ、「じゃぁ、また明日ね。」

といい、末っ子を連れて病院から帰宅した。



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外出許可 その3

今日は土曜日。先週末から土日に外出許可が病院から下り、お昼から夕方まで、家に帰れる

ようになった。まだ点滴のみで、ご飯は食べられない。体に必要な栄養素の供給が7時間ほど

絶たれることになる。本人には過酷な状況だが、家に戻りたいという彼女の気持ちを尊重したい。

なので、病院に迎えに来て連れ帰ることにする。車に乗せて自宅にもどる。

家に戻ると、子供たちがお昼ご飯を食べている。ご飯を食べられない彼女に

食べてるところを見せるのは酷なので、隣の部屋に移動する。

療養の身であるゆえ、布団を敷き休ませる。今日で手術後1ヶ月経過した。

しかし、術中に小腸を損傷したため、治るのに時間がかかっているのである。

現在水だけしか飲めない状態。その状況が心理的ダメージになっている。

「いくら待てども先へ進めない。」という現状が彼女をネガティブなマインドにしているよう。

私は「これだけ悪いことがあったから、次はいいことがあるよ。」と励ますが、

「悪いことしかない。」と、なかなか通じない。家にいて合間合間にこの記事を書いているが、

妻が「となりに居て。」と言うので筆(キー)が進まない。

病院にいると、時間の経つのが遅いのに、家だとあっという間だという。

ふと、時計を見ると、17時半近く、確かにその通りだ。

私が「何時に出る?」と、聞くと「嫌だ、嫌だ、病院行きたくない。」と言う。

そんなわけにはいかないことは重々承知の上なのだが、彼女の気持ちはそうなのだ。

17時50分、渋々妻は着替えを始めた。車に乗り病院に戻る。スタッフステーションに

戻ったことを告げ、病室で点滴をつけてもらう。明日は造影剤を入れて検査の予定。

明日の良い知らせを心から祈って、病院を後にした。


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