栄養剤
お昼仕事中、病院の妻からLINEが入った。
今日から3日間栄養剤を飲むのだという。点滴と違い。口から飲む栄養飲料
だそうだ。これで3日間異常がなければ、食事がOKになる見込み。そうなって
くれれば嬉しいのだが…。
夕方は、一刻も早く来てほしいという彼女の希望に沿うよう末っ子のお迎えを
義父に頼み、勤務時間終了とともに退社し、病院に直行する。
「来るとき氷かってきて。」とLINEに入ってたので、病院内のコンビニにて、
氷を調達。意気揚々と病室に着くと「ナニ、それ?」と妻。
「だって、氷買ってきてって書いてたやん!」 「水!」 ??あわててLINEを
確認。 「水」であった。「よう見てきて!」と怒られる。最近目がかすんで…。
水と氷、点があるかないか一個の差だけだ(苦笑)。
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1日目の栄養剤はどうだったかと聞くと、
「まずかった~」
とのこと。「まぁしかし、液体とはいえ栄養素の経口摂取が出来るってことは、
一歩先へ進んだってことだから、喜ぶべきなんじゃないかい?」と私が言うと、
「早く家に帰りたい…。」とクラい顔。やはり人間放っておけば、悪いことばかり
考えてしまうものであるが…。「とにかく希望を捨てずにやっていこう」
と言うのが精いっぱいであった。元来私は人と話すのがどちらかというと嫌い。
それはたとえ妻であっても同じこと。
だがしかし、なんとか妻に希望を持たせるようなことを言ってあげなければ!
と、思い立ち、「一歩先へ進んだのだから、二歩目はもっと楽!」と、
励まして、帰ることにする。ハグするとき、ちょい太目な彼女が以前に比べ、
身体が一回り小さくなっているのが感じられ、目頭が熱くなってきた。
神様に切に願う!「私はまだ、心の準備が出来ていない。私は妻を愛している
。子供もまだ幼い、神様、妻をどうかもう少し彼女をこの世に生かしていては
くれまいか?」と。
心でそう思いつつも、気が付けば19時。面会の時間を過ぎてしまった。
「じゃあ君、しっかりね!」と言い
帰宅した。
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