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緩和ケアって…?

今朝、妻が退院以来の病院に行く。

無論、退院後の経過を診るのはもちろん、「緩和ケア」の予約も入っている。

ここで、「ん…??」と、疑問に思った読者諸兄もおられるかと思ったが…。

今、ここでいう「緩和ケア」っていうのは、

何も終末期の患者の苦痛を和らげるあの意味とは少し違う。

確かに私自身、先生からその話があった時、そういう意味なのかと

正直腹が立った。

「ちょ!まだそんな時期じゃなかろうよ!縁起でもない。」

と思いながら話を聞くと、

まず、そのような状態になって、身体が弱った時に言い渡されたらそちらの方が

むしろショックだろうと。そして「緩和ケア」と言うのは

何も終末期の患者さんだけが受けるものではないと。説明を受けた。

妻は現在そんな状態には至ってはいないが、長期の入院のため

心にはかなりのダメージを受け、自暴自棄になってるのは確か。

そんな妻が何より気にしてるのは、6歳の末っ子の将来。

未熟児で生まれ、小脳の発達が遅れて、同い年の子に比べ、

バランス感覚が悪く、語彙が少ない。

緩和ケアの先生に、末っ子のことを話したそうだ。

先生はまず、妻の退院後どうしているかを聞いてきた。

「横になって、休んでいます。」と、言う妻に、

「末っ子ちゃんのために出来ることを、まずするべきです。」、と

具体的には「ご飯を作ってあげる」毎日でなくても、

「これが、母親のご飯の味。」みたいに、

自分が、今、出来ることをやってあげなさい、と。

まったくそのとおりである。人は病気であろうが、健康であろうが、

死は必ずやってくる。その時を迎えて「何もしなかった。」と嘆いても

どうしようもない。

その話を聞いて、妻の心にも、響くものがあったのであろう。

「まず、出来ることをしてあげる。」、と言うこと。

妻も、これからの、「自分の生きる道」というものが、おぼろげながら

見えてきたのではないだろうか…。今日の彼女の表情からは

そんな決意のようなものを垣間見た気がした。

話は変わるが、私は今日付けで、勤務先の会社を退職した。

同僚の皆さんに丁寧に挨拶を交わし、オフィスを後にした。

明日から新しい職場で働く訳だが、それを祝福するかのような雨!!

それはないぜ~!(苦笑)


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