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出来ることから始めよう

 10月に入って、今日は土曜日。先月まで夜は寝苦しく、

クーラーを入れて寝ていたのが一転、肌寒くなってしまった。

冬までは、とてもしのぎやすい季節なのだが、喜んでもいられない。

部屋には退院して1週間の妻と末っ子が共に寝ているが、問題は

寝ている間中、末っ子があちこちに移動するため、

いつ妻に体当たりをしたりするか分からない。彼女には右鎖骨の下に

抗がん剤や点滴を入れるポートがあったり、左腹部にストーマがあったりで、

寝ぼけて体当たりなんかされてはたまらない。そこで私が壁際に寝た妻の

横に寝て、バリケードの役割をすることにした。おかげで末っ子の手や足が

時には、「あた~!」と言いたくなる位、

身体ごと私に落下してくることとなった。

午前2時30分、仕事のため起床し外に出る。一昨日、昨日と

雨だったり曇りだったりして、お月様を拝めなかったが、今は晴れた夜空に

下弦の月がちょうど南中していた。

朝の仕事を終え、昼の活動に備える。帰宅して休憩。

2時間ほど仮眠した後、朝食にする。

昨夜はミートソースで、その残りを使ってご飯を混ぜてドリアにする。

妻は退院後、お粥だったのが、1週間経過した現在は、ほぼ普通のご飯に

戻りつつある。にしても「ドリアはちょっとヘビーすぎではないかい?」

と心配する私に、「少し食べてみる…。」とトライする。ほぼ完食。

どうやら、食事は通常の状態にかなり戻ったようだ。

これで以前の体力を取り戻すことが出来れば、抗がん剤の治療も

再開が可能になるだろう。それはそれで、つらい治療なのだが、

生きるためには背に腹は代えられない。

 一昨日からのこと、妻が家事を再開した。退院後、ほとんど横になって

過ごしていたが、本人も精神的に参っているだろうから、私もそれについて

言及しないでいたのであるが、外来で行った緩和ケアの先生に、

「それではいけない、子供のために出来ることをしてあげなさい。」、と言われ

少しずづ「出来ること」を始めている。たとえば夕食の準備。

入院中は私が仕事終わりに妻の病院に寄り、帰宅したそのあとで

準備をするから、夜8時ごろに食べていた。食べ盛りの息子たちには

かなり酷な状態だったといえる。おかげで現在は夕方6時ごろには

子供たちは晩ご飯が食べられて、帰宅が遅い私の負担も減った。

頑張ってくれたおかげである。

入院中妻が、度々言っていた、「〇ェストのうどん」や「〇亀製麺のうどん」を

食べたいと言っていたが、ようやく実現に王手が掛かったようだ(笑)。


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