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五十肩 その2

 今日、妻が外来で病院に掛かる当日。

私も病院に同行する。昨日の肩の痛みの事と共に、

がん治療の今後の予定について、先生からの話があった。

7月の手術以来、抗がん剤治療が中断していたが、退院後経過を見て

体力も回復しつつあることで、なるだけ早い時期に治療を再開することが

望ましい。やはり抗がん剤を中断している間に腹部の大動脈脇やリンパ節などに

腫瘍が見られているとのことで、1019日(月)より

抗がん剤治療を再開する事が決定した。

6月下旬までの抗がん剤投与での副作用は、末梢神経の痺れ、

指先が割れる、顔にぶつぶつが出来るなどが見られていたため、

若干薬剤の内容が変更される。

それにより、今回出現する副作用にも違いがあり、

脱毛吐き気下痢、特に脱水症状に気を付けなければならないのだとか。

要するに多くのがん治療を行う患者さんのほとんどが経験する。

髪の毛が抜ける、という女性にとっては深刻な悩みを

もろに受けることとなるわけです。

それを聞いた彼女、「外には行きたくない!」「職場復帰したくない!」

などと言いだして、挙句私に「あんたは他人事やけんいいよね!」などと

憎まれ口を言い出す始末。

私も、この問題に関しては、自分の努力でどうにかなるものでもないし、

彼女の大学時代の友人から、がん治療してる間に母が使っていた

カツラを貸して頂いた。

前回の抗がん剤治療では、脱毛などは起こらない薬だったので、

必要もなかったのだが、今回髪の毛に来る薬ということもあって、

妻は余計にそっちのほうをかなり気にしているように思え、

それを使うように勧める。

「髪は抜けて」しまっても、また生えてくるから。」と言ったのだが、

イマイチ彼女には響かなかったようである。

でも、一緒に仕事した同僚や、飲み会の仲間には、

 

丁寧にあいさつをしていた。

 

そして、脱毛に関して私が言ったことと同じことを同僚に言われたそう。

 

それで、気持ち的には立ち直れたようだが、

 

私は何とも釈然としない。同じことを言っているのに、

 

私の言葉は心に響かずに、同僚の同じ言葉には納得している。

 

何しろ私が病気で、明日どうなるか判らないということになれば、

 

大変なことなのであろうが、残念なことに

 

病気で何やかやと右往左往している妻に対し、

 

風邪一つひかず、痛くも痒くもない私では彼女も旗色が悪かろうと。

 

そんなわけで、今回は私が完全にイニシアチブを取っている状態。

 

正論で馬鹿っ正直な妻には一言言っておきたい。

 

「正しく生きるな、賢く生きろ!」(ニーチェ)

ね。


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