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心の健康

 今日は日曜日。朝起きたら妻からLINEが入っている。

何かと思えば、昨夜から良く眠れず、ようやく明け方に眠れると思ったら、

、「朝からおばさん達が窓際で喋って眠れん!」

同じ病室の入院患者さん達が妻のベッドの足元のある窓際にきて喋っているそう。

「癌のステージⅣとか、どんこんされん(どうしよもない)。」とか聞こえてくるそう。

それを聞いた妻、「無神経なハナシばかりして。」 「どうにかなる。」 「酷い。」

「人の気も知らんで!」 「軽々しく話さんでほしい。」など。

まず、事情を看護師さんに話し、同室の患者さんに伝えてもらうか、部屋変えてもらうか

してもらわねばなるまい。私は予定より早く病院に到着。妻と対面。

昨日から食事が五分粥になってて、腹腔に通して漏れた消化液を外に出す管も外され

点滴も外れていた。

食事は、半量ほど食べるのだが、胃腸がまだ本調子では

ないのであろう。腹痛や発熱があったりして、気分がすぐれない。

だが、体調不良の最大の原因は、彼女の心がかなり弱っている点なのだ。

病状は術後1ヶ月はほとんど進展がなく、小康状態。再開できた食事が中止されたり、

検査も一週間、また一週間と延ばしに延ばされて、精神的にかなり参っている彼女は、

何でも悪い方にばかり考えるようになってしまい。感情を凍結させてしまっているよう。

私から見れば、ここ1週間は何歩も先に進んだといえるが、

退院の2文字が目前に見えているというのに、「何も喜べん…。」、と暗い顔。

重症だ!

いいことなのに喜べないのだから。

病人である彼女に限らず、ストレスの多い現代人も、辛いことが続くと、

自分の感情にフタをしてしまう人も多いのでしょう。でも自分の感情にフタをして、

辛いことが和らいだとしても、楽しさとか喜びも感じられなくなってしまう。

そうなってしまっては、何のために生きているのか分からなくなってしまうではないか。

皆さんは、人って、何のために生きているって思いますか?

「人生はガマンだ!」とか「修行だ」とかいろいろ意見があるかと思いますが、

もしかしたら妻もそんなクチじゃないのかと思われるフシがありますね。

思い出してみれば、彼女が私を責める時のセリフが、

「何で、手抜きばっかりしたがると?」とか「何で楽ばかりしようとすると?」など

とにかく、自分も他人にもラクをしようとするのが許せない、というかそれで体調を崩すことが多い。

要するに、完全主義と全力主義。自分が頑張らないと、だれもやらない…。

私はといえば、「7割方出来れば上出来!もともと完璧なんてあり得ん!」それで片づけてしまう。

妻や子供が病気になるのに私は毎晩アルコールの大量摂取(私の元気の源!)により、

風邪ひとつ引かないで、申し訳ない位(苦笑)。

冗談はさておき、お酒はともかく私が何より重視しているのは

「心の健康」である。

普通に生活を送っていれば、当たり前だが、楽しいことばかりではなく、

気に入らないこと、不愉快なことに何度も遭遇する。そんな時、ストレスを溜め込む人と、

上手にスルーしてしまえる人とが運命の分かれ道だ。

心と身体は一体だから、心が病めば当然身体も病むことになる。ならば、

心をいつもクリアーにしていれば、身体の健康も保てるのではないかと考える。

夕方、妻を病院に送っていく。上手くいけば週末には退院できるかも。

だが、彼女はまったく喜んでいない。どうにかして彼女のネガティブなマインドを、

ポジティブに書き換えることが

出来ないものかと切に思っている。


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