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「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 最終章



前回の続き…。

宍道湖七珍のお料理とワインを愉しんだ後は、

明日に備えて寝るとしようか…。お茶の作法を

知らないからと、菅谷たたら山内、明々庵の

立ち寄り観光をしなかった、引っ込み思案!?の妻

だったが、あたくしが色々と言ったところでケンカに

なるのでやめておこう…。あたくしも今夜は珍しく

入浴の際、バスタブにお湯を張りゆっくりお湯に

浸かった。普段はシャワーだけですますんだけど、

ヨーロッパの調度品のような設えの設備を愉しまない

手はないではないか…。湯気で曇る窓を手で拭って

外の景色を観ようとする…。

松江市街の街の灯りが見える。ベッドの所に行くと

妻が間接照明に切り替えていてムーディーな

雰囲気でお手紙を書いていた。私、友人さん、長男、

次男、末っ子の他に「えっ、ウチの母?」妻と私の母は、

嫁姑のよくある犬猿の仲。よく、

「もうどっちかの葬式まで会うコトは無い!!」

言い切っていた妻がねぇ…。さぁて、明日の朝は

大山が拝める伯備線に一部乗り入れる

(伯耆大山~岸本間折り返し)

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※大山。画像www.tottori-guide.jより引用

大山隠岐国立公園に指定されている、

伯耆富士と呼ばれる雄大な大山の景色を

楽しみながら「瑞風」は速度を上げていく。道中

鳥取砂丘、はわい温泉、東郷温泉のわき出す

東郷湖の南岸を抜け、鳥取市を過ぎると東浜駅に到着。

世界ジオパーク認定の浦富海岸の散策と、

地引網漁の実演もあった。夏は海水浴客で賑わう

きれいな砂浜の海岸である。

3134.jpeg 

浦富海岸※画像www.toriphoto.jpより引用

隣で海を見ている妻が微笑んでいる…。思い返して

みても妻の笑顔をここ数年見ていない。常日頃私は

妻に「作り笑いでもいいから笑顔を絶やすな。」

言っている。病気も貧乏神も「笑わない人」が好き

なんだからとね…。今回のセレブな鉄旅も終わりに

近づいてきた。「瑞風」に戻った妻をバーラウンジに

連れて行き、妻にカットフルーツ少々と、

グラスシャンパンを注文した。今日10月25日は、

私たちの結婚記念日であると、あらかじめ接客クルーに

伝えておいてあった。そのコトもあって、ラウンジカーに

居合わせていた他の乗客の方も拍手喝采で

祝ってくれた。感激のあまり妻号泣。窓の外には、

これまた私たちを祝ってくれるかのように「天空の眺望」

余部鉄橋を通過する。地上41メートルの高さから

見下ろす眺望は息をのむすばらしさであった。

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※画像minkabuニュースより引用

速度を落として鉄橋を渡る「瑞風」。展望デッキに

行こうと促すが、高所恐怖症の妻は「遠慮しとく…。」

とのコト(笑)。

実は、昨夜「瑞風」の車内で妻が書いていた手紙…。

「アタシの居ないときに読んで。」って渡されたのだけど、

旅の終了間近、彼女がシャワーを浴びている間にこっそり

読むコトにした。

「パパへ…。今年2017年、20回目の結婚記念日に、二人で

「瑞風」に乗車できたコトをとっても嬉しく思います。来月は

53歳になるんだよね~。早いな~。パパがお父さんのお店に

来たのが20歳だから知り合って30ウン年になるんだね。

すごい歳月を感じます。今でも私の中でのパパ、イコール、

きーちゃん2さんは20代の頃のイメージかなぁ?背が高くて、

セリカやスープラに乗っている若者?一緒に暮らし始めた頃、

いや、初めてドライブに連れて行ってもらった時、

「…この人と何の話題があるんだろう?毎日二人とも無口な

ほうだから物静かな家庭にでもなるのかなぁ。」って

思っていました…。でも全然違ったよね。物静かなパパが、

怒りをあらわにしたり、でも私は根っからの我が儘な性格で、

思っていることは口にして、喜怒哀楽の激しい人間でした

(今もですが…。)だけど、今思うに私はパパのコトが世界で

一番大好きだし、私のワガママを受け止めてくれる人は、

世界中でパパだけだというコトです。自営業をしている時も

パパに頼りっきりで、私が一人になったらどうやって生活して

行けるのか正直不安でした。でも一昨年七月から

働かせてもらえる場所ができて、24時間パパと一緒の生活が

一変しました。生活は楽ではないけど、職場に行くコトは本当に

楽しいし、お客様方に癒してもらえるし…。バタバタした暮らしの

中にも充実感はそれなりにありました。

パパは仕事はどうですか?辛くないですか?くれぐれも

体調管理をお願いします。それと、私の病気の件でこれからは

もっともっと、経済的にも精神的にも厳しくなると思うけど、

どうぞ宜しくお願い致します。長男が免許取得したらご指導

お願いね!!きっと天国のお母さんも初心者マークのパパの

助手席に乗ったんだから、天国からパパにお願いしてると

思います。最後に…。

いつもわがままで酷いコトばかりいってごめんなさい。」

平成29年10月25日(水)~fromかあちゃん~




この後「瑞風」は、福知山市、保津峡を

経て終着駅の京都・大阪駅に到着する。「瑞風」クルーの

皆さんに見送られて下車した。楽しかった旅の想い出は

私にも妻にとっても、人生最高といえるものだった。

旅行中末っ子の面倒を見てくれた、長男、次男、隣の

義姉夫婦と甥っ子姪っ子たちに感謝の意を表しつつ、

帰宅の途についた。エンディングテーマにこの曲を…。

♪風の暦/by谷村新司

~鉄ちゃんでもないあたくしの、妄想と貧弱な

想像力で書いたものゆえ、鉄ちゃんの方々の批判に

耐えうる内容ものでないコトは、重々承知の上で

書かせて頂きました。最期までお付き合いいただき

ありがとうございました。

2017年春、トワイライトエクスプレス

「瑞風」デビュー!! 

  





※関連記事:「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-16

「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 その2

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-17

「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 その3

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-18

「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 その4

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-19

「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 その5

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-20

「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 その6

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-22

「ななつ星」に続け!JR西日本の豪華寝台特急 その7

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-08-24

私の妻のその後…


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