去りゆく生命(いのち)、笑顔で送る…
日曜日の朝のコト、
隣の義姉がウチにやってきた。何かと訊ねると、
実家の義父が故郷、岡山県真庭市の空に還ったと、
義兄の実家は岡山なので、仕事のスケジュールを
調整後、夕方帰郷していった。私は、リタイア後岡山に
移住し、田舎暮らしをしようと考えているので、
すぐにでも飛んでいきたいトコロなんだけど、先週妻と
義父が同時に入院してしまい、私は仕事と病院通いで
ヘンテコ舞い、そのようなゆとりはない…。義父は、
「俺は大丈夫だから来んでいいよ。」っていうし
(っていうか、彼女に来てもらっているし!?
義母はすでにいないからゲス不倫ではない…。)、
妻は身体の痛みに耐え兼ねて、緩和病棟に自らの
意思で入院した。とにかく彼女を苦しめている身体の
痛みを取るのが先決で、今は抗がん剤治療どころの
ハナシではない。痛みに苦しむ状態では気持ちが
前向きになれるワケがないからである。彼女には
無断で、大学時代の友人さんにもLINEでご足労を
お願いした。会話ができるうちに会っていてほしいから。
以前確執のあった親戚とも連絡を取るつもりだ。
妻には「いつまでも遺恨を抱いておくな!
もう許してやれ。相手か君か、どちらかが亡くなれば、
もう二度と会えないのだから。」と言いたいからね。
今週末は楽しい話で盛り上がってもらいたい。
♪ショパン/ノクターン第2番byフジ子・ヘミング
それにしても、岡山から戻った義兄から状況を説明して
もらってたんだけど、神妙な(フリした)顔でハナシを訊く
私に対し、彼は終始笑みを浮かべながら淡々と
話している。??実の父親が亡くなったというのになぜ、
そんなに明るく振る舞えるのか?あたくしはといえば、
誰かのお葬式に参列するたんびに、滂沱と流れる涙を
抑えるのに必死だっていうのに(汗)。
義兄の答えはこうだった…。「すべての生命は終わりが
あるし、それが今だっただけ、そう思ったら悲しまずに
済むから…。」なるぼどね…。子ども達も意外とあっさり
していたしね…。日本ではいわゆる「喪に服す」
といって、四十九日を迎えるまでは、派手で
チャラチャラした行為は自粛!みたいにしんみり
しているのが通例なんだけど、国によっては、
「死を悲しむ」という概念すらなく、むしろ、
「この世を卒業し、新たな世界へと旅立つ」
希望に満ちたセレモニーであると位置づける民族も
いるしね。とはいうものの実際ウチの両親健在
だけども、順番からいけば、私より先に逝くのは
当たり前。いやでも、ひょっとしたらアルコール漬けの、
あたくしの方が先かも知れんよ…。と母にいうと、
「それだけはやめんの!」と怒ったけどね。
そりゃそうである、親より先に死ぬなんて、これほど
親不孝なコトはないからね。だけどあたくしは、
ヤケ酒なんてしないし、お酒は楽しく呑みたい人
なんである(笑)。健康を害するコトなんて、
ないと思うんだけどね(笑)。