新緑の5月、青空、波穏やかな海と言えば…。その6
白兎海岸~神話の里 ”因幡の白兎”
ワニをダマすのに失敗し、皮をはがれた白兎を
救った大国主神
※画像find-travel.jpより引用
白兎は、隠岐の島からこの地に渡ろうと思ったが、
渡る手段がなく、そこでワニザメを欺いて、
『私とあなたたち一族とを比べて、どちらが同族が
多いか数えましょう。出来るだけ同族を集めてきて、
この島から気多の前まで並んでおくれ。私がその上を
踏んで走りながら数えて渡ろう』と誘った。
欺かれたワニザメは列をなし、白兎はその上を踏んで、
数えるフリをしながら渡ってきて、今にも地に
降りようとしたその時に、よせばいいのに
『お前たちは欺かれたのさ』と言ったもんだから、
最後にのっていたワニザメが白兎を捕えて、
哀れ白兎はすっかり毛をはがれ、泣き憂いていたところ
先に会った大穴牟遲神(おおなむぢのかみ=大国主神のコト)
には兄弟(八十神)が居たが,八十神は大穴牟遲神を
嫌っていた。そんなワケで、八十神に
「海塩を浴び、山の頂で、強い風と日光に当たって
横になっていることだ。」な~んて教えを真に受けたから
さあ大変!海塩が乾くにつれ体中の皮が裂けてきて
痛みに苦しんで泣いている白兎の前に現れた
大穴牟遲神に「今すぐ水門へ行き、水で体を洗い、
その水門の蒲(がま)の穂をとって敷き散らして、
その上に転がって花粉をつければ、
膚は元のように戻り、必ず癒えるだろう。」と教えられ、
そうするとその体は回復した。コレが、
稲羽の素兎(しろうさぎ)のルーツである。
※画像retrip.jpより引用
それにしても、白兎がワニザメを欺いて並ばせた
場所ってコレ?(写真左上の島)「古事記」に出てくる
隠岐諸島の島って、白兎海岸から100kmは
沖合にあって、かなり遠いからね。そう考えると
昔話や神話って、結構いい加減で荒唐無稽(笑)?
宍道湖や中海のある島根半島も昔は沖合の島
だったのを、大山に縄を固定して沖合から引き寄せた
なんていってるからね(笑)。などと、
野暮なコトはいうまい…。コレもロマンというものでしょう。
それはさておき、現代の白兎海岸は、夏は海水浴客で賑わい、
※画像find-travel.jpより引用
春や秋には「恋人たちの聖地」だから、カップルたちの
ナイスなデートスポットであるし、冬には鉛色の日本海の
荒波が、物悲しい風情が旅情をかき立てる。
失恋の痛手を受けた時訪れるのも良いかもね。
(実は私も二十代の頃、度重なる失恋の痛手を癒しに、
冬の山陰海岸に、何度も訪れている…。)
今、幸せの絶頂にいる人も、心に痛手を受けた人も、
訪れてみるコト請け合いである。運命は常に巡っている。
いい時期が、いつまでも続かないのと同じように、
悪い時期も、永遠に続くワケではないのだから…。
おわり。
※関連記事:新緑の5月、青空、波穏やかな海と言えば…。
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