これまでのわたし、これからのわたし~その5~
前々回の続き…。
紆余曲折を経て、どうにかこうにかこの世に誕生した末っ子で
あるが、依然として危機的状況は続く。遠くの病院に転院したため、
通うのに片道1時間掛かるけど、1㎏にも満たないで生まれ、呼吸も
ままならない末っ子を自分たちでどうにかできる状況でもないので
全面的に病院にお任せするしかない。面会時間は午後からなので、
当時ウチは自営だったので、妻と自宅兼店舗で仕事が一段落してから
出掛けるコトにしていた。で、当然被害を被ったのは当時小学生
だった長男&次男。
あたくしと妻が、病院通いで末っ子に付きっ切りだったため、
晩ゴハンは帰りしなにスーパーで調達したお惣菜。しかも悪いコトに
あたくしがスーパーお惣菜マニア。
「ミニ海老餃子」とか、「カマンベールフライ」、
「チーズチキンカツ」など、晩酌のワインのおつまみになるような
ものがいっぱい。妻とあたくしは、それぞれ好みのもの買うんだけど、
持ち帰って子供たちが食べるのは、あたくしが選んだおつまみの方。
あ!妻はね、決してお料理がヘタってわけじゃないよ。
ただね、お料理に対する考え方があたくしとは真逆でね、
例えばこんなカンジ…。
あたくし「手間暇かけた手作り料理は敬意を表するけど、時間と労力
費やして、出来合いのモノより劣るのでは徒労に近い努力だ。」
っていうあたくしに対し、
妻は「心のこもった手作りのお料理がいちばん!」。
この点についてはね、確かにあたくし否定はしないんだけど、彼女は
致命的なミスを犯していたのだ…。いろんなお料理の本を何冊も調べ、
緻密に調味料の量なんか計って入れて、作ってくれて、過不足ない
出来なんだけど、致命的なミスってのは実はそーゆーところでは
なくってね、彼女は「自分が作ってみたいお料理」を
「心のこもった手料理」であると、一所懸命作っていた。だけど、
あたくしや子供たちの反応がイマイチなので相当不機嫌になっていた。
その点については妻が何度も同じ過ちを繰り返すので、あたくし、
「君が作りたいお料理」ではなく、「子供たちが食べたいお料理」を
作ったらどうだね?ついに言ってしまった。
妻は怒って「イヤなら食べんでよか~っ!!」ってキレたけど、
言わない方が家庭が平和だったかもしれないねとか、でも単なる問題
の先送りだしな~って、悩みまくったあたくしであった。
次回につづく…。