ワインの肴にラピュタ鑑賞
「今日はラピタ観るばい、ラピタば!」
普段TVを観る習慣のない私にこう言わしめるもの、
今晩9時から、「金曜ロードショー」で宮崎駿監督作品の
名作「天空の城ラピュタ」がノーカット放映される。
「バルス祭り」なんてものもこの作品の社会的影響力の
成せる業なんだと思うけどね。
「う~ん、9時から11時過ぎまでやけん、夜遅なんね。」
なんて思いつつ、晩酌のお供に鑑賞するか…。
まぁファンの皆さんいろんな思い入れがこの先品にはあろうかと
思いますが、
「俺はシータがムスカにおさげをピストルで
ブッ飛ばされるとこだけ観る。」
なんてツイートもあったな…。そんなエキセントリックな趣味の方もおられるから、
もっと多彩なこの作品の楽しみ方なんかもあるのだろうね。え…。あたくし?
もちろんありますよ。ひそかな楽しみが。ヒロイン、シータ役の声優、
横沢啓子さんの声はやっぱしカワイイ(笑)。
といっても、私の記憶に残る他の作品のヒロインでは
「THEかぼちゃワイン」のエル(朝丘夏美)とドラミちゃんぐらいか…。
ヒーロー、パズー役の田中真弓さんは、野沢雅子さんと双璧をなす
「万年少年声優」。楽し気でなおかつヒーローらしく
バシッとキメるところもあって観ていて心地よい。
ムスカ役の寺田農さんは声優としては映画「ブレードランナー」に
登場するレプリカントのリーダー格、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)
の吹き替えをされていたな。
絵的なところでは、前回も書いたけど、
作画陣にはアクションシーンを得意とするアニメーターの方が
多数参加されている。
原画頭の金田伊功さんを始め、
友永和秀さん、鍋島修さんなど。
原画頭なんていう役職なんて初耳だが、彼独自の役職は
「幻魔大戦」でスペシャルアニメーションとか
「宇宙戦艦ヤマト完結編」のメカ作画監督などがあった。
本作でも手腕をいかんなく発揮されているが、
前半の親方とシャルルのケンカ~集団大乱闘に発展シーン。
コミカルで笑えるよね。中盤のタイガーモス号とゴリアテの戦闘~龍の巣突入。
パズーの父親の静かに飛び去る幻影。こちらはドラマチックだ。
個人的には「風の谷のナウシカ」で巨神兵の作画を担当した
庵野秀明氏にも参加してほしかったところ。
彼の抜群の映像センスと超絶的作画技術は特筆に値するからね。
もともと演出業の人だけど、「風立ちぬ」では主人公の堀越二郎役で
声優にも挑戦している。音楽担当はもちろん久石譲さん。
映像に見事にシンクロした音楽は、
作品の要所で各シーンを盛り上げているところは久石氏ならでは。
あっ、そろそろ放送一時間前。
私は晩酌の準備してTVの前にスタンバイである(笑)。