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”天才タマゴ”エスティマ、10年目のマイナーチェンジ

トヨタ自動車のタマゴ型ミニバン『エスティマ』。

現行モデルは2006年に登場しているが、

10年目のビッグマイナーである。細かい小改良は

数年ごとに行ってきたエスティマであるが、

10年といえばフルモデルチェンジしてもおかしくない

時期ではある。現にこのエスティマと

基本コンポーネンツを共有する高級ミニバン、

アルファード・ヴェルファイアは昨年フルモデルチェンジを

行っているので、逆に新アル・ヴェルのニューシャシーを

用いて、新エスティマと造るコトは実際には即可能、

なのである。

main_pic2016_1.jpg 

※画像www.corolla-yamaguchi.comより引用

ではなぜ、今回敢てマイナーチェンジにとどめてきたのか?

現モデルで3代目となる先述のアル・ヴェルは、

モデルチェンジのたびに高級化し

(”エグゼクティブラウンジ”などのグレード設定なんて、

まぁ驚きだったね)、顧客のターゲットもエスティマとは

明らかに異なって来たのも事実。天才タマゴ乗りのニーズを

読み取るならば、「箱型の、デカいミニバンではなく

乗用車感覚で使える手ごろなサイズが良い。」

っていうトコロかな…。


今思えば1990年、天才タマゴの

キャッチフレーズで登場した初代モデルは、

初代エスティマ.jpg 

※画像voice-mediajapan.comより引用

タマゴ型の未来的フォルムに加え、エンジンを

車体中央に配置したミッドシップレイアウトが生み出す、

ミニバンであるコトを忘れさせるような、バランスの良い

秀逸な操縦性が魅力の一つだった。コレも天才タマゴと

謳う所以であろうかと思った。だがこの図体のデカい

ミニバンにミッドシップレイアウトは整備性が

非常に悪かった…。オイルと、エレメント交換など、

床下にエンジンがあるため大変。一般ユーザーは

手を付けかねる。エンジンを冷やすラジエターは、

風の当たるフロントに配置せねばならないから、当然、

車体中央床下にあるエンジンまでフロア下に配管が通り

そこを熱いお湯が行ったり来たりするワケである。

想像しただけでもイヤだね、夏は特に(笑)!。

エンジニアリング的にはとても理想的なクルマ、

ではあったが、そういった問題からか、残念ながら、

次期モデルは早々にFF化された。FFっていうのは

(フロントエンジン・フロントドライブ)の略で、

前にエンジンを置き、前輪でクルマを引っ張っていく

方式のコト。で、FF化するメリットはというと、

FF車はクルマの主要部品、エンジン、トランスミッション、

ディファレンシャル、その他のパーツが前に

集中しているので生産性が良い~クルマが

作りやすいってコトだね。初代天才タマゴを造った

エンジニアの情熱やロマンも、生産性や効率化の前に

敗れ去ってしまった…という悲劇である。悲しみに暮れる

エンジニアの方に慰めの言葉を掛けてあげる、

とすれば、「FF化によるメリットもありますよ、

エンジンを大排気量化出来るし、床下にエンジンが

なければキャビンの低床化が可能になって、

高齢者の方にも乗り降りがやさしいクルマに

出来ますよ…。」ってね。

 

次回につづく…。

※関連記事:”天才タマゴ”エスティマ、10年目のマイナーチェンジ その2

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-07-11

”天才タマゴ”エスティマ、10年目のマイナーチェンジ その3

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-07-12

”天才タマゴ”エスティマ、10年目のマイナーチェンジ その4

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-07-13


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