GW一人旅の思い出 その3~県境の怪現象~
合掌集落の美しい景観を堪能した後は、
再び国道156号「飛越峡合掌ライン」を富山方面に向かう。
長いトンネルがいくつか続いた後、いよいよ富山県に差し掛かる。
トンネルを抜けると荘川を渡る橋が見えてきた。
※画像http://blog.goo.ne.jp/emporio-argani/e/04c5ecae166...より引用
橋の中央まで来ると、「富山県」の標識が。
「おぉ~、富山にはいったなぁ。」なんて思ったのもつかの間、
次の橋を渡る。渡り終わる直前、左手に「岐阜県」の青い立て看板。
「え?戻ったの?岐阜県に。」なんていいつつ、次の橋の途中
「富山県」の立て看板「…。ぬゎぬぃ~!!」などと思わず
叫んでしまったが、結局この状態があと4回、通算で7回
岐阜県と富山県を行ったり来たりを繰り返したのであった。
なぜこのような「怪現象」(笑)が起こったのか。実はこういうコト
だったのだ。
※画像hd883.ciao.jpより引用
地図の示す県境といえば、おおむね山の峰から
向こうとか、川を境にしてといった感じであるが、いにしえの
飛越の道は荘川の川岸に沿っていたのだけれど、現代の
土木技術の進歩はそんなコトはお構いなし、曲がりくねった川
(県境)の中央を橋を架けてまっすぐに道路を通してしまっている。
というワケで、コレが先述の「怪現象」の実体なのであった(笑)。
さて、富山県に入ってからも、荘川に沿った道を走り続けるが、
その後もダム湖を3つほど通過する。小原ダム~祖山ダム~
小牧ダム。こんなにダムのある川もすごいと思う、荘川は
スゴイ水量の多い川なのだね。いずれのダムも渇水のため
貯水量は減っている。(何しろこの年の夏は、35℃~36℃の
オンパレード。仕事の後のビールが美味かったけどね。)
最後の小牧ダムのダム湖には、向こうに船でしか渡れない
秘境の一軒宿「大牧温泉観光旅館」がある。
※画像http://4travel.jp/travelogue/11029549より引用
このときはただ通過するだけだったけど、
何か心惹かれるトコロだった。
富山県礪波市はGW期間中
チューリップで満艦飾。
夕方になる金沢に宿泊しようかと数件のホテルにデンワするも
どこも満室(汗)。GWだってコト計算に入れてなかった…。
だが旅の計画はいい加減な方がいい(笑)と言うのがあたくしの持論。
お隣の小松市でやっと予約が取れた。チェックイン前に近くの酒屋で
晩酌のお酒を調達する。石川県といえば、菊姫や天狗舞なんかの
地元の銘酒があるからね。ホテルのルームサービスで日本酒に
合いそうなメニューをセレクトし、窓から見える景色を眺めつつ、
石川県の旨い地酒の酔いに身を任せた。
次回に続く…。