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我が命、我がものだけにあらず

 今日は、妻の抗がん剤が丸二日経過し、抜針の日。

朝、末っ子の送迎の後、時間を調整して病院に向かった。

病院の入り口に車を乗りつけるが、妻が、

「そんな時間掛からんから、Ⓟ入らんで近くで待ってていい。」

と言う。近くのコンビニに移動し、待機する。

30分程経過したのち、妻が歩いてきて車に乗り込む。

お昼には少し早い時間だったが、妻はお昼ご飯を食べたそう。

最近食事の内容がめっきり軽いもの(肉を食べないようにとか)

になってしまって。お腹がすくのが早い。

「じゃあ、何か調達して帰ろうか?」と、言うと

「食べて帰りたい。」と言うので、〇亀製麺に行くことにする。

大きくてボリューム満点「さつま芋天」とか

カッリッカリのサックサクの食感がたまらない

鶏天!(タルタルソース鬼かけが、がばいうまか!)などが

彼女の大好きなメニュー。

思えば一ヶ月と少し前、入院中に点滴のみでご飯を食べられず

つらい日々を過ごしていた(外出、外泊の時しきりに「うどんば

食べに行きたかぁ~。」と語っていた。)から、

あの時の妻にとって、現在はそれがひと時の楽しみとなっている。

私は昼から仕事のため、いったん自宅に戻り出かける。



夜になり帰宅すると、義父の話し声と何やら異様な雰囲気…。

部屋に入ると真ん中に義父が座り、奥に座っている妻が

「鬼の形相」となっている!

「な、何の?何の起こっとるとの!?」

義父が、明日から飲用するフコイダンの説明をしているところ。

彼女、義父の説得によりフコイダンの飲用を承諾したに関わらず、

未だに拒絶している模様。

そんな彼女に義父は一所懸命にフコイダンの効用を

説いているようだった。顔をこわばらせて義父の話を訊く妻。

熱くなって語る義父と反比例に冷めた表情の妻。

今日、義父が先日言い続けていたフコイダンを調達してきていた。

それで今回、飲用に関してのレクチャーをしている最中だったのだ。

最初に言っておくが、義父は無茶苦茶を言う人ではない。

それどころか、愛情深く心清らかでもある。

なぜ私がその様なことを言えるかと言うと、

私は義父の経営する新聞販売店で13年働いていたからである。

その間義父は20代の頃の私に、

「娘は俺のことを金の生る木と思っとる…。」

などとボヤいていた事を思い出した。

父と娘の間であるから、実の娘である妻も遠慮なく悪態をつくのだが、

そういう問題ではないのである。

義父のサポートがなければ私も妻も今があるわけではないからである。

そんなわけで、私は今も義父に頭が上がらないし

義父と出会えた運命に感謝もしている。

「明日から、お父さんの言う通り、フコイダン飲用してくれよ…。」

妻の命は何も彼女だけのものではない。

関係するすべての人たちと共にある命であると思う。




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偶然とはいえあまりにも…

今日は文化の日。

午前中、実家の母が、用があるからと呼ばれ立ち寄る。

と言っても妻の実家から歩いて2分くらいの距離である。

話題となるのは、妻のがん治療の事だが、彼女にとって、

驚愕の事実がここで発覚する。

(実は、もっと驚愕の事実があるのだが、読者の方々に

信じてもらえるかどうか分からないから…。)

実家に両親と同居する私の弟の嫁さん。義妹が…

北斗晶さんと同じ病気なのだった。

私は以前から母に知らされていたのだが、私の妻へは

ショックを受けるからと話すのを控えるようにと言われていたのだ。

それで今日実家にて義妹と会ったのだが、意外と平静でいる(ようだった)。

「お義兄さん、私も癌でした…。」

と語る義妹。すでに抗がん剤治療を初めていて、帽子を着用していた。

それでもなお、務めて明るくふるまっているのであろう。

ただ実際はそんな気持ちではないとは思うので、

私のほうも当たり障りのない会話をして実家をあとにした。

私も平静を装ってはいたが、外に出て歩くと膝が震えていて

思わずバランス崩しそうになった!

「こんな偶然が重なるものなのか!」と、歩きながら怒りにも似た

感情がこみ上げてくる。

 

今日は祝日で、日中の業務がお休みなので、

買い物やなんやらと出かける。

ホームセンターにちょこっとよって後、スーパーで食材を調達。

今晩のおかずの材料を買って帰宅する。

妻に電話して、「今晩のおかずは何がいいのだい?」

と、返尋ねるものの、彼女はどっと疲れていて答えられない。

お買い物を適当に済ませて、お客様先に寄る。その後

今日の夕食何にしようかと思案する。鶏肉買ったし、家には

ジャガイモや玉ねぎのストックがあるのでシチューにしようか…。

子供たちが好んで食べるから、という事で、決定。

そうそう、末っ子の大好物のコーンを加えて完成。

とにかくコーン大好き、居酒屋とか焼肉屋で提供される

バターコーンなんて、2皿くらいペロリと平らげる。

我が家では、シチューはカレーと同様よそったご飯の上にかけて食べる。

子供はやはりワンプレートのご飯が食べやすいようだね。

私個人的には、シチューのお供はご飯ではなくバゲットなのだが…。

今回は買ってあげることも出来なくて、仕方なかったという感じ

であったが、食べ盛りの子供たちはお腹いっぱい食べていたようだ。

で、妻のほうは「肉は入れんといて。」と言うので

「ゴメン、じゃ取り除いてて。」と私。

妻の食べる姿が何かとても憂鬱そうである。薬の影響も

あるのだろうが、明後日からフコイダン飲用を開始する。

効果のほどは如何なものか…?


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