甦る名車、デロリアン
デロリアンっていうのは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の
タイムマシーンのベースカーとなったクルマであまりにも有名。
※画像http://wired.jp/2011/10/20/%E3%83%87%E3%83%AD%E3%8...より引用。
デロリアンを所有する、マニアックなオーナーたちのニーズに応えて
修理やレストアを行なうデロリアン・モーター・カンパニーが
なんとデロリアンの新車製造に乗り出す。現在も同社は
現存するデロリアンの修理やレストアのためのパーツとノウハウも
所有しているため、すぐにでも新車の製造がおこなえる状態。
現代の他社製のエンジン(300~400馬力)、
大径ホイール装着のための選定なども行っている模様。
因みにオリジナルのデロリアンのエンジンスペックは
V6、2.8リッターSOHCで130馬力程度。
今どきの排気量に対するパワーからすれば、
お世辞にもハイスペックであるとは言い難いが、
これに現代のエンジンが搭載されれば相当なパワーアップとなる。
そうなってくれば、エンジンパワーに見合った駆動系、
ボディ剛性や足回り、ブレーキ性能なども、
安全上グレードアップが必要となってくるハズだし、
これらの改良を施せば確実に車の価格にハネ返ってくるだろうね。
まぁ、カネに糸目をつけない、富裕層のマニアだったら
気にならないかも知れないけどね(笑)。
ただ、アメリカでは自動車製造に関する新法律が登場し、
少量生産のレプリカ自動車に限って安全基準の要求を
免除するという。25年以上前のクルマの復刻が
レプリカとして定義されているので、1981年登場の
デロリアンはこの法律の適用を受けられる。
こんな背景があるならば、デロリアンに限らず、
昔の名車が現代の技術で甦ってくる土壌になるのは
想像に難くない。
それこそ「ナイトライダー」のポンティアック・ファイアーバード・トランザムの
ドライバーと対話する自立型コンピューターカーとか、
※画像http://tv.foxjapan.com/classics/program/index/prgm...より引用
「ルパン三世・カリオストロの城」でルパンの乗ってた
リヤエンジンがジェット噴射して崖を垂直に近い崖を上ってしまう
フィアット500とか(笑)の製造も可能では?
※画像http://homepage2.nifty.com/ao/album-lupin.htmより引用。
(余談だが、TVシリーズのルパンの愛車はベンツだった。「カリ城」の
フィアット500は作画監督、大塚康生さんの愛車である。あっ!でも、
フィアット500はニューモデルをリリースしたんだったね。)
デロリアンの製造時期は2017年1月~3月で、予想価格は
8万ドル~10万ドル(日本円で約950万円~1,200万円)ほど。
ボディデザインは、イタルデザインの名デザイナー、
ジョルジュエット・ジウジアーロ。
国産車でも、彼の手掛けたデザインの
クルマは多く、いすゞのジェミニ、日産の初代マーチ、
トヨタの初代GS(アリスト)などがある。
現代の技術で甦ったデロリアンが日本の道に登場するのも近い。
ただし空は飛ばないし、タイムトラベルもしない。
だけど、こんな車が走るってのは、ホントに夢があるよね(笑)。