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アインシュタインの予言…重力波100年後に初観測

 宇宙では時空がひずむ…?

アメリカ、カリフォルニア工科大とマサチューセッツ工科大の

研究チームは11日、物理学者アルバートアインシュタインが

100年前、一般相対性理論で存在を予言した、

「重力波」について、「初めて観測した」と発表した。

なんかSF映画やアニメなんかに出てきそうなものだけど、

これは現在まで直接観測した例がなく、宇宙誕生初期

の状態などを重力波で観測する「重力波天文学」の

道を開く成果であり、カリフォルニア工科大などの

研究チームは記者会見で

「科学的には月面着陸に匹敵する。」と語った。

重力波の世界初観測を競った日本や欧州の研究チームも

賛辞を送った。重力波とは、物体の重さが時間と空間に

ゆがみを作り、(空間が歪むとか、ワープ理論みたいだね。)

物体が運動したときその歪みがさざ波のように、光速で

宇宙空間に伝わる現象のコト。

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※画像https://www.ligo.caltech.edu/より引用

物体が重く、早く動くほど強い重力波が出る。

同大学の研究チームは米国にある巨大観測装置

LIGO(ライゴ)が昨年9月14日に重力波を検出した。

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※画像http://labcit.ligo.caltech.edu/LIGO_web/0405news/0...より引用

13億年前、質量が太陽の29倍と、36倍のブラックホールが

合体したときに、太陽3個分の質量がエネルギーとなった

重力波が発生。地球に到達したとみられる。

重力波の伝わる速度は光速と同じなので、

13億光年の距離だということだが、ブラックホールが合体する

瞬間を捉えたのは世界初の快挙という事になるね。

重力波を直接観測する試みは、1960年代に始まっているが、

微弱な波長を技術的に捉えることが出来ず、

今まで成功してはいなかった。

 

イタリアの科学者、ガリレオ・ガリレイが400年前、

自作の望遠鏡を夜空に向け、宇宙を観測したとき

近代の天文学は始まった。当時の観測手段と言えば

もっぱら星が発する光だけである。だが、宇宙には

光を発しない、あるいは電波やX線、赤外線を発するだけ

とかの暗黒物質(ダークマター)も多数存在するので、

光だけの観測では捉えられないものもある。その後も

人類は目に見えない電磁波、X線や電波で観測する

望遠鏡を開発し観測の手段を広げてきた。

 

誕生から138億年経過した宇宙は、誕生当初、

光は大量に飛び回る陽子や電子に遮られて、

遠くへ届かなかった。宇宙誕生ビッグバンから38万年後に

宇宙が膨張して密度が下がり、光が遠くへ届くようになった

以降の姿しか見ることは出来なかった。重力波を捉えることで

それ以前の宇宙の姿が見えてくるかもしれないという。

重力波は超新星爆発や中性子性の合体などの

天体現象で発生するが、

光とは違い散乱や吸収が起きにくい。

このため今まで観測できなかった宇宙誕生初期の姿が

見えてくるかもしれないという。

重力波を使った新しい天文学が、ワープ理論や、

タイムトラベルなんかの、SF映画やアニメの世界に

真実味を加えるなんて、面白いね…。


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