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美味しくて、愛情のこもらない料理はいかが?

夫婦って、ある意味で恐ろしいことってあるものだね。

長年ともに暮らしていると、相手がどう、リアクション

するかが分かってくるので、相手を傷つける目的が

ある時は、ホント~に、相手を傷つける適切な

言葉を選んでくるのだからね。

今日は妻にやられてしまった…。

夜帰宅をすると、

「今、家にある食材で何か作って。」

言われたので、長男のリクエストで豚丼を作ろう

という事に…。材料は豚肉細切れと玉ねぎである。

親子丼みたいな味付けで良かろうと、醤油ベースで

甘めの味付けでいこうか、というところ。

味見をしながら醤油を足していき、

「この辺でいいか…。」というところで玉ねぎと豚肉を

加えて煮る。よそったご飯の上にのっけて

「はい、出来上がり~!」

長男は溶きたまごを入れて、末っ子は

「おれ、汁だけでいい。」と、しる掛けごはんにして、

早々に食べ終わった。

なかなか来ない妻はというと、しばらくたって、

ダルそうに食べに来た。

「がばいうまかけん、食べみてんの。」

といって勧めると、無表情で食べ終わり、

「不味い、愛情のこもってない料理やね…。」

だって。(うぬ…。そげな言い草ばされてから、

愛情もへったくれもあるもんの…(激怒)。)

ぶゎち~ん!

気が付けば、菜箸を床に叩き付けていた。

(しまった!先が折れた…。)

病気療養中の患者とその家庭が遭遇する

よくある悲劇の場面であるが、本人以外、

病気のつらさってのは分からないからね。

彼女は自分が病気で苦しんでいる時に、

毎晩アルコールを大量摂取して、元気

そのものの私が相当気に食わない模様。

ほろ酔い加減でいい気分になっている私を

傷つけてやりたい、怒らせたい…。のであろう。

そんなワケで、私の妻は、私がこういう

リアクションをするのを分かっていて

やっているのだ。

いつも心穏やかでいようと思っている私であるが、

(怒ってばかりいると老化を早めるっていうからね。)

やはり時折「噴火」することはあり、後になって

自分の修行の足りなさを激しく悔いたりする。

私もフツーの人間、マザーテレサガンジーでは

ないのだからねと、自分を慰めて生きてはいる。

先日、義父と話をした際、

私が思わずボヤいてしまった時言われたのだが、

「病気が(嫌味なコトを)言わせとるんだから、

堪えてやらんか…。」分かっているけど、

「言うは易し行うは難し」であるのだね。

よぉ~し…。今度お料理作って出すときは、

「がばいうまか、愛情のこもっとらん

料理ば食べんの~。」と、言ってやる(笑)。


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