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妻の回想。「子育ては楽しかった…。」

妻が昨日から、抗がん剤治療を再開した。数か月前、

治療のたびに本人の具合が必ずと言っていいほど悪くなるので、

私としてはそちらの方が悪影響かなと思ったので打たなくていい!?

と言って止めていた。それから、しばらくして原因の分からない

身体の痛みを訴えるようになった。当初は痛み止めのお薬を

処方してもらってたのだけど、何回お薬を変更しても

痛みが改善しない。本人の苦痛に苦しむ姿を見ていても、

私が何か痛みを和らげるコトをしてあげられるワケではない…。

痛みが酷くなってくると、本人がいちばん辛いのだけど、

私や子ども達に毒のある言葉を浴びせたり、

無茶な要求をしたりする。そんなワケで私は先日もエライな目に

遭ったのである(冷汗)。

※関連記事:病人がいる家庭の修羅場

http://blog.so-net.ne.jp/kiichan2-tabiji/2016-05-05/

ホントに病気に苦しむ当人の気持ちや痛みなんて、

絶対他の人間には分からないものだし、言葉だけの励ましなど

言おうものなら火に油を注ぐようなものである。先日麻酔科で

MRIを撮って結果を診てもらったが、痛みの原因はココだという

結論が出た。癌の転移巣が脊椎のそばにあり、神経を押している

というのが、痛みの原因なんだとか…。ココに放射線を

当てる治療をすることになった。抗がん剤の終了後に行う

予定にして、帰宅する。帰りのクルマの中、診断の結果について

私は妻からエライ責められるコトとなる。

「アンタが抗がん剤止めさせたけん、悪化したやんね!!」

…そうはいっても私的には(抗がん剤を)打てば必ず具合が酷く

悪くなるので、良かれと思って「しばらく休んだら?」と言ったのである。

「アンタのせいで酷うなったやん」とか

「早よ死ねばよかと思っとるやろ。」などと矢継ぎ早に

非難の言葉を浴びた。私はと言えば「ごめん…。」「すまなかった…。」

というコトしか出来ない。この日私は完全に「人間のクズ」

扱いであった。そして抗がん剤を再開して帰って来た日、

私は仕事で時間が彼女を送迎する時間が取れず、義父に代わりに

送ってもらう。今日一緒に病院に行けなかったコトを、帰ったらまた

手酷く責められ、ゴミクズか何かみたいに罵倒されるのかと思うと

気が滅入る…。帰宅して、玄関の前で息を整える。これから

飛んでくるトゲのある言葉に身構えなくてはと。意を決して、

「ただいま~。」と部屋に入る。が、予想に反して妻の態度が

軟化していて拍子抜けした(笑)。寝る前に私のとこに来て、

妻が話し出した。ハナシとは病院のコトではなく、

部屋に置かれていた長男と次男の保育園時代の記録帳を読み返し、

忘れかけてた当時のいろんな出来事を思い出したのだそうで、

冷蔵庫のタマゴを床に落っことして驚いたコトや、

私がスパークリングワインのお供に、お皿一杯に並べてたイチゴを、

私が目を離していたわずかなスキに全部食べてたり(おいおい!)

ギャハハと笑えるようなコトも思い出していたそうで、

久しぶりに二人して笑い転げたね。妻が穏やかに、そして

微笑みをうかべて言った。「子育ては、楽しかったぁ…。」

って、過去形でいうんじゃない!

 

※関連記事

妻の回想~その2~「あの頃に帰りたい…。」

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-19

妻の回想~その3~「あの頃に帰りたい…。」

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-20

妻の回想~その4~「あの頃に戻りたい…。」

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-22


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GW一人旅の思い出 その4~越前海岸~

朝起きて小松市を出発。福井方面へ、国道8号線ではなく

より海岸に近い305号線を通るコトにする。東尋坊に到着。

曇っていたので海の色もイマイチだった。おまけに雨が

パラパラと降りだしたので、不本意ながら散策も切り上げて、

クルマに戻る。国道305号線を敦賀方面に向かって

クルマを走らせる。天気は次第に回復してきた。越前海岸に沿って

越前水仙の里、呼鳥門などが見どころとなっている。

越前水仙には、悲しい伝説がある。

~時は平安の末、舞台は越廼村居倉浦。源平の戦いに

加わっていた山本五郎左衛門とその長男一郎太。

留守を守っていた次男の二郎太。彼はある日海岸で、

溺れかけていた美しい娘を救け、二人は恋仲に。夏の終わり、

戦で傷ついた一郎太が父の戦士の報と共に帰ってくるが、

一郎太もまた娘に心奪われる。その年の冬兄弟は

娘を巡って決闘するコトになり、自分のために兄弟が争う

姿を見て苦しんだ娘は、荒れ狂う海に身を投げてしまう。

翌年の春、浜に見たコトのない美しい花が流れ着いた。

水仙.jpg ※画像www.ooedoonsen.jpより引用

村人たちは、あの清楚で可憐な娘の化身に違いないと、

丘の上に植えていつくしんだという。~

コレが越前水仙発祥の伝説のエピソードである。

 

呼鳥門。以前は「岩のトンネル」をくぐるコトが出来たけど、

e9a06d80aac8ca3389dc9636ccc02846.jpg 

※画像blog.goo.ne.jpより引用

崩落が懸念されるためだろう、現在は通行できなくなり、

代わりにトンネルが作られて、こちらを通過するようになった。

このあたりに来る頃には天気もすっかり良くなっていた。

海辺の街ならではの食べ物がいっぱい。

サザエのつぼ焼きを頂く。

2989.jpg 

※画像taspy.jpより引用

思わずビールやお酒がほしくなるが(笑)、一人運転のため

飲むワケにもいかず…。残念!そのまま敦賀市まで移動し、

美浜町に到着。ココには三方五湖があり、梅丈岳から見下ろす

5つの湖の湖面の景観がとても美しいと言われている。

梅丈岳の展望台へ行くのにはレインボーラインという道路で

上っていく。レインボーライン山頂公園に到着すると、

360°パノラマの景観で、5つの湖すべてと日本海まで

見渡すコトが出来る。

7886528587f2efc761b89bc9410c62d6.jpg 

※画像blog.goo.ne.jpより引用

梅の名産地であり、歌手の五木ひろし氏の「ふるさと」である。

公園内には五木の園の石碑があり、レコード盤に触れると

「ふるさと」の唄が流れる。海から吹いて来る風が心地よい。

景観を堪能した後に、山を下りる。若狭湾添いの

国道27号線を舞鶴方面に向けて走る。

舞鶴からは高速道路で帰路につく。

私は人からは「変わり者」扱いだけど、 

一人旅って、「心の洗濯」が出来るのがいいね(笑)。


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GW一人旅の思い出 その3~県境の怪現象~

合掌集落の美しい景観を堪能した後は、

再び国道156号「飛越峡合掌ライン」を富山方面に向かう。

長いトンネルがいくつか続いた後、いよいよ富山県に差し掛かる。

トンネルを抜けると荘川を渡る橋が見えてきた。

cd876792132841b48ed794898977f1f3.jpg

※画像http://blog.goo.ne.jp/emporio-argani/e/04c5ecae166...より引用

橋の中央まで来ると、「富山県」の標識が。

「おぉ~、富山にはいったなぁ。」なんて思ったのもつかの間、

次の橋を渡る。渡り終わる直前、左手に「岐阜県」の青い立て看板。

「え?戻ったの?岐阜県に。」なんていいつつ、次の橋の途中

「富山県」の立て看板「…。ぬゎぬぃ~!!」などと思わず

叫んでしまったが、結局この状態があと4回、通算で7回

岐阜県と富山県を行ったり来たりを繰り返したのであった。

なぜこのような「怪現象」(笑)が起こったのか。実はこういうコト

だったのだ。

map01 (1).jpg

※画像hd883.ciao.jpより引用

地図の示す県境といえば、おおむね山の峰から

向こうとか、川を境にしてといった感じであるが、いにしえの

飛越の道は荘川の川岸に沿っていたのだけれど、現代の

土木技術の進歩はそんなコトはお構いなし、曲がりくねった川

(県境)の中央を橋を架けてまっすぐに道路を通してしまっている。

というワケで、コレが先述の「怪現象」の実体なのであった(笑)。

さて、富山県に入ってからも、荘川に沿った道を走り続けるが、

その後もダム湖を3つほど通過する。小原ダム~祖山ダム~

小牧ダム。こんなにダムのある川もすごいと思う、荘川は

スゴイ水量の多い川なのだね。いずれのダムも渇水のため

貯水量は減っている。(何しろこの年の夏は、35℃~36℃の

オンパレード。仕事の後のビールが美味かったけどね。)

最後の小牧ダムのダム湖には、向こうに船でしか渡れない

秘境の一軒宿「大牧温泉観光旅館」がある。

src_11029549.jpg ※画像http://4travel.jp/travelogue/11029549より引用

このときはただ通過するだけだったけど、

何か心惹かれるトコロだった。

富山県礪波市はGW期間中

チューリップで満艦飾。

124169693556516127567_Image204 (1).jpg ※画像naga-ent.at.webry.infoより引用

夕方になる金沢に宿泊しようかと数件のホテルにデンワするも

どこも満室(汗)。GWだってコト計算に入れてなかった…。

だが旅の計画はいい加減な方がいい(笑)と言うのがあたくしの持論。

お隣の小松市でやっと予約が取れた。チェックイン前に近くの酒屋で

晩酌のお酒を調達する。石川県といえば、菊姫天狗舞なんかの

地元の銘酒があるからね。ホテルのルームサービスで日本酒に

合いそうなメニューをセレクトし、窓から見える景色を眺めつつ、

石川県の旨い地酒の酔いに身を任せた。

 

次回に続く…。 


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GW一人旅の思い出 その2

さて、郡上八幡を後にしてさらに長良川沿いを北上する。

清流を横に眺めつつ、クルマを走らせるのはとても気分が良い。

私の当時の愛車、JZA70・スープラ2.5GTツインターボRは、

Z32フェアレディZやR32GT-Rなど次々ハイパワー、280psの

クルマを各メーカーが出し始めた頃、比較的後発組で

出たものだった。エンジンパワーに対する

シャシーバランスはイマイチだが、ハイパワーFRならではの、

運転の楽しさを存分に味わえる。今回のようなクルマでの長旅は、

標準装備のレカロ社製LXが疲れを軽減してくれる。

(あ、失礼!今回クルマのインプレッション記事ではなかった…。)

飛騨街道の適度に変化に富んだコーナーをリズミカルにクリアしていくと

高原地帯に差し掛かる。次に車を停めたのは、ひるがの高原。

20140927160032.jpg

※画像massa0216.blog.fc2.comより引用

分水嶺公園があり、文字通り「水の分かれ道」が公園内にある。

一方は長良川となって太平洋に、もう一方は荘川となって

日本海に流れてゆく。太平洋・日本海と矢印のついた

モニュメントの前で、二股に別れて流れてゆく水を眺めていた。

”分水嶺”だなんて、なんか人生の縮図みたいだけど、

流れてゆく先(未来)に何があるのかなんて、流れる水にも

分からなければ、人間にも分からないものだね。

どうせ生きるのなら楽しく、人生面白おかしく

生きていきたいモノであるね。

クルマに乗り込み再出発。次に目に飛び込んだ景色は、

御母衣ロックフィルダムによって出来たダム湖だった。

例年であれば満々と水をたたえた雄大なダム湖の風景が

見れるかと思うが、私が訪れた年は記録的な夏の暑さのため

渇水期だったので、貯水量は半分もなかった。そのためあまり

良い景観でもなくって、次へ向かう…。立ち寄ったのは白川郷。

皆さんご存知のとおり1995年に

「人類の歴史上重要な時代を例証するある形式の建造物、

建築物群技術の集積、または、景観の顕著な例」として

登録された世界文化遺産。

20070818134511.jpg ※画像f.hatena.ne.jpより引用

shirakawago_01.jpg ※画像www.theworldheritage.comより引用

合掌造りの藁ぶきの屋根が古き良き時代の美しさを醸し出している。

散策がてら、みたらし団子などを頂く。通りすがりのカップルに

不意に声を掛けられ写真撮影を頼まれる。

「うぬ…こっちは孤独に一人旅だというのにね。」

あたくしは観光地に出掛けて行くと不思議と十中八九、

「写真撮ってもらえます?」なんて声を掛けられる。

ココの集落は初めて訪れる方は驚くが、

「ちょっと、覗いてみようか~。」なんて軽い気分で玄関ドアを

「ガラッ」なんて開けてはダメ!世界遺産とはいえ人が住んでいて、

フツーに生活をしているコトをお忘れなくね(笑)!

 

次回に続く…。※岐阜県~富山県間の怪現象について


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GW一人旅の思い出 その1

以前は、ゴールデンウイークと言えばよく一人旅に出掛けたもの。

だが、家庭を持った現在は、それも子供が大きくなれば、

友達と遊ぶほうが楽しいのだろうね。親と一緒に旅行に行く

などというコトもなくなってきた。だけど、旅の楽しさは今も昔も

人の心を癒し、また楽しませてくれるものだと思う。

今回は、GWの一人旅の思い出をご紹介します。

ある年のGWのコト、長良川添いの街を訪ねて見ようと思い立ち、

勤務先に4日~6日に日程でお休みを頂き、

夕刻自宅を出発するコトにした。地元久留米ICから高速道路に乗る、

夜間の高速道路だから交通量も少ないとみて、真夜中の高速を

粛々と走る…。余談だけど、こういう時間を過ごすのは大好きである。

とくに真夜中の中国自動車なんて、自分の前にも後ろにも

一台もクルマが居なくて「貸し切り状態」になったりするし(笑)、

音楽掛けたりすれば、「あ~、この曲がはやっていたころおれ、

何やってたっけ…。」などの思いが去来する。日付の変わる頃、

大阪、吹田JCTを経て名神高速道路に入る。大阪~京都あたりで

やや混雑するものの、あとは意外とスムーズに。早朝岐阜県に到着。

一宮ICで下りて一般道へ。早朝、お腹がすいたので朝ご飯を

どこで調達するか思案していたが、沿線沿いにはセブンイレブンはなく、

サークルKとかファミリーマートなんかである。国道156号を

長良川に沿って走る長良川鉄道越美南線の踏切を渡る。

最初の目的地、郡上市に到着する。空撮写真なんかで見ると、

(写真中央の吉田川の向こう側に注目)

魚の形の街並みをしているのが特徴的。

maxresdefault.jpg ※画像http://xn--cckc3m9c5594a.seesaa.net/article/405043...より引用 

水のきれいな街で(名水百選に選ばれている)

クルマを停めて街中を散策すると、街のいたるところに水路があり、

柳が風情を醸し出しているね。

gujyouhatimanmaturi2028129.jpg

※画像https://www.youtube.com/watch?v=pNSKu6hpPqcより引用

もう一つのこの街の特徴は、 

さながら”ラピュタ”ばりの「天空の城」で人気の観光地。

「天空の城」といえば、竹田城址を思い出す向きもおありかと思うけど、

ここ、郡上八幡城も、そんな風景の城である、というけど、

今回それを確かめるコトは出来なかった。長良川沿いには、

国道156号と共に、長良川鉄道が並行して走っている。

c29b6217c0e40960e8f15433b51e747c_l.jpg ※画像http://photohito.com/photo/3884451/より引用

この光景がまた、旅情をかき立てるのだね…。

国道156号に戻って、次の目的地へ向かう

 

次回に続く…。 

 

 

 

 


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病人がいる家庭の修羅場


11時前ぐらいだったか、部屋に座っていたら、カタカタと周りが揺れ出した。

思わず背筋に冷や汗をかく …。

体感で震度3ぐらいだと思ったけど、TVの地震速報では震度2だった。

GWも終わりに近づいた。体調がイマイチすぐれない妻のコトもあり

外出するのにも気を遣うが、何か買い物をしたいというので、

それにかこつけて外に連れ出そうか…。と、

思ったのだがなんだかムリそうだ。

身体の痛みを訴えている妻。ヘルニアの気があるという以外、特段痛みの

原因となる事象が分からない。新たに整形外科からの紹介で、

ペインクリニック(麻酔科)の先生にお薬を処方してもらうのだが、そのお薬がまた

効かないのだ。ついには医療用麻薬みたいなお薬まで出てくるありさまで、

こうなるとお薬の効用に加えて副作用の心配も出てきてしまう。

痛みがピークに達したときの妻の言動ときたら、それはもう、

あたくしも思わず挫けそうになる。「アンタにこの痛みが分かるとね!」とか、

言われるならまだしも、カミの毛を引っ掴まれ、「アタシが苦しんでる時に、

酒飲んで酔っ払って何しようと!?」な~んて言っている。

「いやいや君、あたくしの飲酒に関しては、ハナシは別…あ”だ~っ!!」

また引きちぎれんばかりにカミの毛引っ張られる。病人のいる家庭の

修羅場だったら驚くに当たらない…。私よりヒドい目に遭っている方も

いるコトだろうからね。逆DVだなこりゃ…。くそぉ~…。このままでは、

同級生に比べてカミの毛があるあたくしの、アドバンテージが

無くなってしまいそうだ…。こんなコトをされて、コレがフツーに健康な

妻相手だったら、もしくは相手が男だとしたら…。

あたくしもタダでは置かない…。即座に息の根を止めてやる…。

カミの毛引っ掴んで部屋中引きずり回しているトコロである(怒)。

だがしかし、やはり相手は病人、そんなコトするワケにもいかないではないか…。

本人だってそんな病気になるなどとは思っていなかったのだからね…。

あたくしなら同じ立場でも家族にそんなつらく当たったりしないだろうけど、

そんなコトを言ってもはじまらない。それよりも出来るだけ穏便に

コトを納めなければならない。そんなこんなで自分で情けないとはおもいつつ、

リカちゃん人形のおままごとに興ずる女のコの如く、猫なで声で「そぉだね~。」

「ごめんね~。」などと、自分のキャラクターにない役柄を演じていたりする

あたくしであった(涙)。なんか今日は自分が悲劇のヒーローになったような

カンジになってしまったのだけど、ホントに病人を抱える家庭の方たちは、

に対してこう言いたいハズだ。「愚痴りたいのはお前だけじゃない!」ってね。

GWってコトで、今回だけはご容赦頂きたい。

本日の、我が家の修羅場中継を終わります。

※関連記事:病人がいる家庭の修羅場 その2

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-07-26


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なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R おまけ

R34から以降のスカイライン

かの「最高傑作」、R34を最後に車両形式に”R"の付いたスカイラインは、

その歴史にピリオドを打つ。R34の販売期間は1998年5月~2001年6月まで。

3年とちょっとの短いモデルサイクルであった。後継モデルの形式は

スカイラインの名を持つが「V35」

でもなんで?”V"なのか…。実はこのクルマ、

当初は別のモデルとして企画されていたコンセプトカー「XVL」を、

V35スカイラインとして発売した経緯がある。発売当初は予想通りと言うべきか、

往年のスカイラインファンからは「コレはスカイラインじゃない!」と、

批判の声を浴びることとなる。そりゃそうである。

もとは別のクルマだったんだからね。なるほど、どうりでスカイライン伝統の

丸型テールランプがなくなっているワケである。

(その後のマイナーチェンジで復活する)エンジンは先代の直6に替わり

V型6気筒(3.0Lと2.5L)に変更され、メカニズム的にも現代的なクルマとなっている。

トランスミッションは3.0Lが5AT、2.5Lが4ATでいずれもマニュアルモード付

フルレンジ電子制御ATである。登場から2年目に3.5Lエンジンに

エクスとロイドCVTを組み合わせた350GT-8が設定された。

「8」が示す意味は無段変速のCVTを電気的に8段階に区切りをつけて、

パドルシフトでマニュアル感覚で操作ができる。まぁ基本は無段だから、

設定次第で10速でも20速でも出来るってコトだけどね。セダンに遅れること

1年半語に登場したV35スカイラインクーペは、エンジンは3.5Lのみで、

5ATと6MTが設定されている。

V35スカイラインクーペの流麗なスタイリングは、

今までデザイン的にイマイチ(失礼!)だった、日産車の中では

白眉といえるカッコよさだね。因みに次世代モデルのV36スカイラインクーペは

キープコンセプトでさらにデザインが洗練されている。

このV35,V36のスカイラインクーペ。私は、はじめて日産車で「乗ってみたい」

思ったクルマである。余談だけど、妻が好んで見ていた韓流ドラマ、

「銭の戦争」で、登場人物の一人でスゴイ美人(キム・ジョンファ)

が赤いV36クーペ(インフィニティG37)に

乗ってたんだけど、その姿がほれぼれするぐらいカッコよかったからね(笑)。

photo_01.jpg 

※画像http://www.nissan.co.jp/SKYLINECOUPE/より引用

だけど、ハイブリッド化した現行モデルのV37に関しては、

フロント、リヤともなんだかフーガに近いデザインになっているのが

気に入らない。ハイブリッド化は時代の流れとしても、

日産は、このクルマをさらに高級路線にして、

フーガやシーマのセグメントに

入れるつもりなのかい?

V36がかなりイケてるデザインだっただけに、

ちょっとばかし残念だけどね。

関連記事:なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その2

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-1

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その3

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-2

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その4

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-3


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なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その4

前回の続き…。

マニュアルトランスミッションの多段化が流行ったこの当時。

フェラーリ360モデナや三菱GTO、トヨタのスープラ、アルテッツァなど、

ドライバビリティと燃費の向上を目指していろんなメーカーが

こぞって6MTを採用していた 。まぁ今となっては、MTの性能を凌駕する

賢いATがたくさんあるので、MTはかなり分が悪い…。どころか歯が立たない?(笑)。

最近の車ではトヨタの86なんかも6速があるけど、

はたしてMTを今どき買う奇特な人(失礼!)がいるのかね?

AT+パドルシフトでハンドルから手を放すコトなく

ブリッピングダウンシフト機能によりシフトチェンジが行え、

ドライバーはコーナー脱出の立ち上がりのイメージを

アタマに描きつつ、ハンドル操作に集中ができる。

ハナシが脱線したので元に戻そう…。「マイナス21秒のロマン」

R33GT-Rの開発を経て技術的にも様々なデータを獲得した日産は、

R34にその技術を全力投入しボディ剛性も大幅に向上させる。

R34スカイラインはこれを「ドライビングボディ」とネーミングした。

う~ん。なかなかカッコイイぞ。 

GT-Rはそれをさらに強化したので、戦車みたいといえば

ちょいと言い過ぎだろうか?ただ、言っては何だが

スカイラインも大多数の日産車と同じく、

スタイリングには難があるよね。個人的には

「これほど性能的に磨き上げられたクルマなのに、

自分が買って所有したい。」とは思えないのだ。

たしかにスタイリングには難があるが、

R34のドライバビリティはそれを補って余りある魅力があるとは思う。

でもあたくしが乗るクルマじゃないな…。と思ってしまう。

私が当時所有していたスープラに比べ、複雑なメカニズムを満載したGT-Rは

メンテナンス費用も高い。エンジンオイルの量はハードに走る人なら、

高価な100%化学合成10W-60などの高性能オイルを入れ、

こまめにチェックしないと「こないだ充分にあったから大丈夫。」

な~んて油断してたら大変!こいつはトンでもないモンスターだからね。

4WDシステムはフ前後にディファレンシャルがあるので、

デフオイルの交換も手間暇がかかる。お金に余裕のある、

セレブな走り屋の方でなければ、維持するのは容易ではない。

高速道路で直線しか走らないあたくしにはその点で、

スープラがピッタリだった、というワケである。

こちらは6速MTのミッションオイルには専用品

(V-160。ミッション形式番号と同一名称)

入れなくてはならないくらいであんまり気を遣うコトもない。

私は、楽ちんで速いクルマが好きなのである(笑)。

関連記事: 

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その2

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-1

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その3

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-2

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R おまけ

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-04


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なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その3

前回の続き…。

R33は、ホントに失敗作なのか?いやいやけっしてそんなコトはないね。

失敗だったのは、クルマというハードそのものではなく、当時のユーザー

のニーズを
読めずにユーザーから不評を買った日産のマーケティング

のミスであって、クルマ自体に罪があるワケではない。そして、GT-Rの

進化の過程においては、R33という
この車の存在失なくしては語れない

のだ。このクルマがあったからこそ、
次期モデルの、最高傑作と呼ばれる

R34GT-R誕生の礎となったワケである。

 

だからといって、かつてR32がいたポジションに穴が開いたワケではなく

新たに三菱から「ランサーエボリューション」シリーズ。

スバルからは「インプレッサSTIバージョン」シリーズが2Lターボ、

4WDのライバルとして、
熾烈な開発競争を繰り広げている。

R32の持っていたコンパクトさを敢て捨て、
大型化対的スピードを

追及する路線にシフトする過渡期にあった、っていうことだね。そして、

「スカイラインGT-R」として最後の型となるR34の登場となる。

r34-gtr.png 
※画像http://jidoshafan.com/skyline-gtr-r34.htmlより引用

R33で不評を買ったボディサイズは全長で75mm、ホイールベースは

55mmの
サイズダウンをしている。R33の柔和なフロントマスクに対し

R34は直線基調のデザインでヘッドランプはツリ目タイプで怖いカオを

している。
暗い夜道では出会いたくないカオである(笑)…。

タイヤサイズ245/40ZR18、9JのBBS製アルミホイールから

不気味な光を覗かせる、ゴールドに塗装されたイタリア、

ブレンボ製ブレーキキャリパーは否が応でも

高性能なストッピングパワーを予感させるね。



このモデルで最後となるRB26DETTはカタログ上の最大出力は

280psのままだけど、このモデルで最大トルクは遂に40㎏f/mの

大台に乗せてきた。それともう一つの目玉に、

ドイツ、ゲドラグ社製6速マニュアルトランスミッションが初搭載されて

いる。
エンジンのトルクアップと、クロスレシオの6速マニュアルの組み

合わせにより
R34GT-Rは卓越したドライバビリティを獲得するに至った。

ATの運転しか経験したコトのない方には、ピンと来ないかも知れないけど

まぁとにかくシフトチェンジが楽しくなる。私も6速マニュアル経験者なん

だけど、GT-Rではなく、
JZA80スープラRZのゲドラグ製6速に4年程

愛車として乗ってたコトがある。

img_4.jpg 
※画像http://blogs.yahoo.co.jp/yngjza80/5364033.htmlより引用


給油に立ち寄った、ガソリンスタンドでスタッフの兄ちゃんから、

「コレどうやってバックに入れるんですか?」なんて訊かれて

ちょっぴり優越感に浸ったのもささやかな思い出だ(笑)。

(バックに入れるにはシフトレバーのグリップの下のプラスチックの

リングを引っ張りながら入れるのである)但しR34とは違い、

高回転を多用して楽しむR34のRB26DETTに対し、

全域トルクの塊である(最大トルク44㎏f/m!)、3Lシーケンシャル

ツインターボの
2JZ-GTEは、街中での走行は、1~3~5速の1コ飛ばしで

走れるので楽チンだ(笑)。
こまめなシフトチェンジが必要となる場面

では6つのギヤをフルに使って走ればよい。

つまり、シチュエーションによって使い分けができるってコト。

 

次回に続く…。

関連記事:なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その2

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-1

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その4

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-3

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R おまけ

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-04




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なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その2

前回の続き。

ボディサイズの拡大により車両重量も増加したR33GT-R。

R32の+100㎏である。R32時代よりハイパワーと引き換えの、

鋳鉄製シリンダーブロックの採用と、「アテーサE-TS・PRO」

呼ばれる4WDシステムは、
とにかく重いのだ!その重さたるや

「実はコイツ、シーマなんじゃないか(笑)?」

というくらいである。走りの性能を追求するスポーツカーにとって、

重量の増加は
歓迎すべきコトではない。

 

こりゃイカサマだろ!広報車のスペシャルチューン

ヘビーなクルママニアの間で語られている、

「土屋圭市氏の広報車チューン、ブチ切れ事件」

レーシングドライバーの土屋圭市氏が、1995年のコト

カー・ビデオマガジンで筑波アタックを行った際、土屋氏の

持ち込んだ、
自身のR33V-specと日産の広報車R33と対戦したのだが、

結果はなんと、土屋氏が惨敗!

そんな阿呆な!?

と思いきや、後にその広報車に市販モデルよりも車高が下げられ、

ターボのブースト圧アップやキャンバー角の変更など、いわゆる

「スペシャルチューン」

施されていたコトが発覚する。土屋氏のブチ切れ度合いも

凄まじかったコトながら、
当然この事件でR33は評判を著しく

失墜させた。こんなイカサマなことをする日産…。

冒頭の「マイナス21秒のロマン」にも疑念の目を向けられる

コトとなった。日産に限らず、
過去にも三菱自動車が、

GTOでジャーナリスト試乗用に持ち込まれた車両がこれまた

マフラーから火を噴くぐらい、ターボのブースト圧を上げていた

コトがあり、
試乗したジャーナリストはそのスゴい様子を記事に

しんだけど、実際の市販モデルはやっぱり
そんなコトはなくって、

これもイカサマだったというワケ。

「R33なんざブタのエサ」

コレは「頭文字D」という、峠の走り屋の世界を描いた人気漫画の中

での登場人物の発言。
人気漫画ゆえの社会的影響力もあって、

この酷い物言いのおかげで「R33は失敗作」

というイメージが広まってしまったカンジなのである。

「風評被害」だなコレ。

私個人的には、と言うか、前にも述べたように、

R33が先代R32にクルマとしての出来が劣っている…。

というワケではない。ボディサイズの拡大によって、当時

はやっていた、
峠の入り組んだコーナーを攻めるには不向きなクルマ

となっただけである。
この辺は、日産の考えるGT-Rのあり方と

ユーザーの求めるGT-R像が不一致だった…。

というのが、このR33・GT-Rの最大の悲劇だったといえるよね。

何やら可哀そうな身の上(笑)のR33を擁護するとしたら、このクルマ、

進化のシフトをする過渡期にあった…。と考えたらどうかな?

 

次回に続く…。

関連記事:なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その3

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-2

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R その4

http://kiichan2-tabiji.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-3

なぜ「失敗作」なのか?R33・GT-R おまけ

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